2016.02.25 07:52

小社会 米大統領選に向けた民主、共和両党の指名争いは…

 米大統領選に向けた民主、共和両党の指名争いは過酷な生き残り競争だ。浮上できそうにない候補が順次脱落していくが、共和党ではブッシュ元フロリダ州知事もその列に加わった。

 父、兄に続いて一家で3人目の大統領を目指した。米史上、親子の大統領は2組しかない。兄の前政権に対する嫌悪感があったとはいえ、一時は本命視された次男の早期撤退は、既存政治家への強い拒否感が漂う今回の大統領選を象徴しているようでもある。

 もう1組の親子大統領は第2代のジョン・アダムズと、長男で第6代のジョン・クインシー・アダムズ。衆院選挙制度の改革をめぐって、議席配分のために導入が検討されている「アダムズ方式」は第6代の方が提唱したとされる。

 議席配分の方式は他にも幾つかあるが、比例代表選挙で用いられるドント方式は別名ジェファーソン方式。米独立宣言の起草で有名な第3代のトーマス・ジェファーソンにちなむ。建国の初期、1票の価値の平等のためにあれこれと知恵を絞った証しだろう。

 衆院の有識者調査会がアダムズ方式を採用したのは、人口比をより反映する方法だから。党利党略によって自分たちで答えを出せなかった各党はげたを預けた身だ。答申の要を先送りしようとする自民党の対応にはあきれてしまう。

 主権者教育の充実が叫ばれる折、政治不信のタネがまた一つ陳列棚に増えるようでは示しがつかない。
カテゴリー: 小社会コラム


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