2021.03.08 08:38
土佐山の梅ひっそり満開 高知市「嫁石梅まつり」は中止
鏡川の支流、東川川沿いの約1ヘクタール。もとは棚田だったが1980年代後半、森和雄さん(81)らが梅の実の生産に植樹した。宣伝にと1991年に祭りを始めたところ、渓谷の景観美と相まって、多い年には3週間ほどの期間中に1万人以上が訪れる人気スポットとなった。祭りでは、住民がうどんやすしを販売し、地域の活性化につながっている。
だが、30回目の昨年は新型コロナの感染拡大を受け会期を短縮。今年も十分な感染予防策が難しいと、開催を断念した。
梅園は現在、養生のため立ち入り禁止に。森さんは「わざわざ来てくれた人には気の毒。残念でしようがない」。山里がにぎわう日に向け、手入れにいそしんでいる。(森本敦士)