2021.03.04 08:33
死亡ひき逃げ12年求刑、弁護側は減刑求める 高知地裁
高知市で昨年9月、飲酒運転で男性をひき逃げし死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)罪などに問われた本籍香美市の住所不定、無職、男性被告(24)の裁判員裁判が3日、高知地裁であった。検察側は懲役12年を求刑し、弁護側は心身耗弱による減刑を求めて結審した。判決は5日。
検察側は論告で、同被告はひき逃げ前に起こした物損事故では車の破損状況を確認するなど臨機応変に対応していたと指摘。ひき逃げ後には、罪を逃れるために自分宛ての郵便物が入った箱を車から持ち出して投棄し、警察官の職務質問にも偽名を使ったとし、「責任能力が著しく減退していたとはいえない」と述べた。…