2021.03.04 08:42

バス愛好家が注目!土佐清水市で32年走行「ブルーリボンバス」

お目当ての車体をめでるバス愛好家たち(土佐清水市三崎の道の駅「めじかの里土佐清水」)
お目当ての車体をめでるバス愛好家たち(土佐清水市三崎の道の駅「めじかの里土佐清水」)
運行は全国でわずか〝雄姿〟撮影に県内外から竜串もうで
 高知県土佐清水市の「龍串見残観光ハイヤー」が、ひそかにバス愛好家たちの注目を浴びている。お目当ては日野自動車の「ブルーリボン」。現役で走っているのは全国で数台というレアなバスで、龍串見残観光ハイヤーでは32年間活躍してきた。ただ、新型コロナウイルスの影響で1月末に貸し切り事業を廃止。月内にも廃車になる予定で、愛好家らが〝最後の雄姿〟をカメラに収めている。

 「めっちゃきれいな状態ですね」

 2月下旬、福岡市と大分市からやって来た男性2人組が目を輝かせた。バスの型式は「P―RU637BB」。日野自動車によると1985~90年に製造され、553台が販売された。

 愛好家同士の情報交換を通じ、同じ型式は高知県土佐清水市をはじめ愛媛県や山口県などで5台走っていることを確認しているという。日野自動車も「どれだけ走ったかなど使われ方によるが、30年は珍しい」と話す。

 そんな事情を知るよしもなかった龍串見残観光ハイヤーの西村公一社長(57)。新型コロナの影響で49年続いた貸し切りバス事業をやめることを決断。「このまま静かに終わるのかな」と思っていた頃、愛媛県の愛好家からバスの撮影依頼が舞い込んだ。

 「遠方から来てくれるのだから少しでも満足してもらいたい」とバスをゆっくり撮影してもらう時間をつくった。土佐清水のバス画像は会員制交流サイト(SNS)で発信され、それを見てわざわざやって来たのが九州の2人組だった。

 2月下旬には、土佐高校3年の井上由揮さん(17)もバスの撮影に訪れた。「最後の思い出に」と撮影に立ち会った元ドライバーも「よう来た」と歓迎。地域の足として修学旅行や団体旅行で九州や四国を走ったことを振り返り、「人も闘鶏に行く鶏も乗せたことがある」と懐かしんだ。

 井上さんから「保存状態がいいですね」との褒め言葉をもらった西村社長はにっこり。「ドライバーさんがしっかりとメンテナンスしてくれたおかげ。最後にみなさんに撮ってもらって写真に残るのはうれしい」と頬を緩めた。(山崎彩加)

カテゴリー: 高知のニュースびっくり幡多

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