国・県が方針 眺望スペースも 南海トラフ地震に備え、高知市浦戸の桂浜公園周辺の津波対策を検討している国と県は2日、公園駐車場周辺の堤防を地面から約4メートルの高さにかさ上げする整備方針をまとめた。観光客らに圧迫感を与えることも想定されるため、堤防最上段に眺望を楽しめるスペースを設けるなど景観や利便性にも配慮する。
国土交通省高知港湾・空港整備事務所と県が、同日開いた有識者検討会で説明した。堤防を整備するのは駐車場をL字形に囲む約410メートルの区間で、1707年の宝永地震(マグニチュード8・6)級の津波に対応する高さにかさ上げする。...