2021.02.28 08:45

高知南国道路が全通、陸海空の玄関口結ぶ 「命の道」に期待

事業化から30年を経て高知南国道路が全通。新規路線が開通すると車が次々と乗り入れた(27日午後4時5分、高知市高須本町から北向きに望む=佐藤邦昭撮影)
事業化から30年を経て高知南国道路が全通。新規路線が開通すると車が次々と乗り入れた(27日午後4時5分、高知市高須本町から北向きに望む=佐藤邦昭撮影)

事業化30年、観光振興も
 高知東部自動車道・高知南国道路(15・0キロ)の高知ジャンクション(JCT、高知市一宮)―高知南インターチェンジ(IC、高知市五台山)間の6・2キロが、27日午後4時に開通した。総事業費1740億円を投じた高知南国道路は1990年度の事業化から30年、着工からは20年で全通し、高知自動車道の高知IC、高知新港、高知龍馬空港という高知県の陸海空の玄関口が1本の道路でつながった。


 今回の開通区間は、高知自動車道・高知ICと、高知新港や高知医療センターに近い高知南ICの間を暫定2車線で結ぶ。三つの連続高架橋と新五台山トンネル(約700メートル)からなり、大半の区間は県道高知北環状線の上を走る立体2層構造となっている。大津バイパスと交差する同市高須砂地に「高知中央IC」が新設され、高知市街地と高知南国道路とのアクセスが良くなった。

 高知空港が高知道と直結し、県民生活や観光分野で利便性がアップ。高架橋は高さ約10~14メートルを確保し、南海トラフ地震で想定される津波や長期浸水の影響を受けずに車が通行できる。救命救急でも医療センターへのアクセスが向上し、「命の道」の役割を果たす。

 県によると、同道路の開通で「四国8の字ネットワーク」の県内分260キロのうち158キロが開通。整備率は61%となり、高知市内の整備は完了した。

 27日午前には、高知中央ICと近くのサンピアセリーズで開通式典が開かれた。浜田省司知事、県関係国会議員らが「県東部、西部の円滑な往来が可能になり、県勢浮揚を目指す中で大変心強い」「災害時の避難場所にもなり、県民にとって大事な社会資本だ」などと開通を歓迎。さらに「一日も早く四国8の字ネットワークが全通するよう取り組む」などとあいさつした。

 セレモニーでは、テープカットや一宮中学校の生徒の演奏などで開通を祝った。午後4時からは一般車両の通行が始まり、真新しい道路に、開通を待ちわびた車が続々と流れ込んだ。(大山泰志)

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