2021.02.27 08:40

【なるほど!こうち取材班】高知城下の丸ノ内緑地 再整備中

丸ノ内緑地の再整備後イメージ(高知市提供)
丸ノ内緑地の再整備後イメージ(高知市提供)
半世紀経て森のよう
 高知城のお膝元、丸ノ内緑地(高知市丸ノ内1丁目、7552平方メートル)の再整備が始まった。お堀に架かる南東の橋は通行不可となっており、今後、木々が伐採される予定。高知新聞の「なるほど! こうち取材班」(なるこ取材班)には、近所に住む50代女性から「何のために、どういう計画で進めているの? 大きな木も切られてるみたい」との声が届いた。再整備方針は、2019年6月の高知新聞で既報ですが、あらためて紹介します。

工事が始まった丸ノ内緑地(高知市丸ノ内1丁目=山下正晃撮影)
工事が始まった丸ノ内緑地(高知市丸ノ内1丁目=山下正晃撮影)
 丸ノ内緑地は高知市中央公民館の跡地に、1976(昭和51)年に開設。企業や団体の寄付も受けて整備された。園内には〝土佐の交通王〟野村茂久馬の像、1964年の東京五輪を記念して寄贈されたオリンピック花壇などがあり、憩いの場としても親しまれてきた。

 城西公園(1985年)や中央公園(1991年)などで再整備が進む一方、丸ノ内緑地は国史跡の「高知城跡」内にあり、現状変更に文化庁の許可が必要なため、これまで大規模な整備は行われてこなかった。

 だが、丸ノ内緑地開設から約半世紀が過ぎ、生い茂った樹木で「森のようになった」と、高知市みどり課。天守閣は見えづらく、市は市街地の活性化の上でも改修が必要と判断。昨年11月に文化庁の許可が下り、正式に再整備がスタートした。

 高知市みどり課によると、緑地中央部に親子の遊び場やイベントなどに活用できる約3千平方メートルの芝生を構える。お城下らしい景観にするため、堀に面した部分は松をメインに植え直し、天守閣が望めるベンチやあずまやも設けるという。

 これに伴い、園内にあるクスノキやハナミズキ、ツバキやラクウショウなど202本の樹木のうち97本を伐採。8本を移植する。

 橋も架け替える。1975年ごろに整備された木製の橋桁は老朽化し、耐震性も満たしていない。鉄製の橋桁に変更するため、18日夕から通行不可に。工事のためアカマツやシマトネリコなどを一部先行して伐採した。

 公園は今年8月から本格的に工事に入り、2023年3月の完成予定。よさこい祭り開催の折には、公園で待機する踊り子らもいることから、園を開放する方針という。

 市民から高知市みどり課に、オーテピア横の「西敷地」(追手筋2丁目)を広場にしないためのアリバイ作りではないかという声も届いているが、「あくまで別事業。西敷地とは無関係です」と高知市みどり課。樹木の伐採を惜しむ声については「高知城下にふさわしい景観にし、市民や観光客の憩いの場としたい。ご理解を」と話している。(福井里実)

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