2021.02.25 08:43

低糖質スイーツ奨学金、来春開始 大学新入生に年36万円

パティシエの立田俊二さん=左=の指導で作られる低糖質スイーツ。売り上げの一部が奨学金になる(高知市朝倉己の菓子工房レネー)
パティシエの立田俊二さん=左=の指導で作られる低糖質スイーツ。売り上げの一部が奨学金になる(高知市朝倉己の菓子工房レネー)
 菓子メーカー創業者の福永稔さん(68)=高知県香南市=らが、低糖質スイーツの売り上げで給付型の奨学金を創設しようという活動が実を結んだ。土佐育英協会が来春から大学新入生1人を「ともしび奨学生」として選び、年間36万円を給付する。土佐育英協会で唯一の完全給付メニューとなる。

 福永さん自身、父親と2代続け奨学金で大学に通った。「スウィーツ」(南国市)の経営から引いた後、得意の菓子作りで社会貢献しようと「低糖質」に着目した。南国市で洋菓子店「シャン・クレール」を営むパティシエの立田俊二さん(67)と試行錯誤を重ね、一般的な商品に比べ糖質を75~90%カットした洋菓子を3年前に開発した。

 低糖質スイーツは高知龍馬空港やJR高知駅で販売され、売り上げの5%を奨学金の原資に積み立て。さらにこの仕組みで高知の福祉も支えようと、障害のある人が就労する高知市の「菓子工房レネー」と「ストロベリーフィールズ」にスイーツの製造・販売を担ってもらっている。

 活動に共感した市民の寄付も合わせ約640万円が集まり、土佐育英協会の専用口座に積み立てて奨学金を準備してきた。

 ともしび奨学生は、土佐育英協会の貸与型奨学金を受ける来春の大学新入生から、成績や家庭収入を考慮して1人を選ぶ。来年6月から貸与型に上乗せする形で3カ月ごとに9万円、4年間で計144万円給付する。今年10月から募集を始める。

 福永さんは「やっとここまで来た。小さな一歩だが、低糖質スイーツをネット通販などで県外にもアピールして給付する学生を増やしたい」。土佐育英協会の中沢卓史理事長は「初めての完全給付型。これからの奨学金の見本になる」と話した。

2/26から新作販売
 新作の低糖質タルト4種が、1月の「高知の宝物グランプリ」スイーツ・ドリンク部門でグランプリを獲得した。これを記念し26~28日、「シャン・クレール」「菓子工房レネー」「ストロベリーフィールズ」で販売する。一つ税抜き360円。(福井里実)

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