2021.02.20 08:45

高知県内でワクチン先行接種開始 高知市内の2病院、収束へ期待...副反応報告なし

ワクチン接種を受ける国立病院機構・高知病院の先山正二院長(19日午後、高知市朝倉西町1丁目=佐藤邦昭撮影)
ワクチン接種を受ける国立病院機構・高知病院の先山正二院長(19日午後、高知市朝倉西町1丁目=佐藤邦昭撮影)
 高知県内で初となる新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が19日、高知市内の2病院で始まった。一部の医療従事者のみが対象で、接種した人は国が行う安全性調査に参加する。

 使われたのは米ファイザー製のワクチン。接種は数秒で終わり、受けた人からは「あまり痛くなかった」「効果に期待している」などの声が聞かれた。

ワクチン接種を受ける医療従事者(高知市の高知西病院=森本敦士撮影)
ワクチン接種を受ける医療従事者(高知市の高知西病院=森本敦士撮影)
 2病院のワクチン接種は安全性を確認するために同意を得た医療従事者を対象にしたもので、県内での接種は初めて。ワクチンは流行収束への切り札として期待されており、3月中旬からは新型コロナ対策に携わる医療従事者や自治体職員らの優先接種が進められる予定だ。

 65歳以上の高齢者への優先接種は4月以降になる見込み。 

 先行接種の対象者は全国で約4万人。国はこのうち2万人に対し、安全性確認のための健康調査を行う。

 地域医療機能推進機構・高知西病院(同市神田)では、午後1時から接種が始まった。医師や看護師らは検温と問診の後、米ファイザー製ワクチンの注射を受けた。所要時間は数秒。接種した人は副反応に備えて30分間、会場内で待機した。

 県内1例目となった山田光俊院長は「思ったより痛くなかった。ワクチンに関しては情報が少なく、不安を感じている人が多い。健康調査への参加は社会的使命だと思っている」と語った。

 接種を受けた看護師らは「インフルエンザの予防接種と変わらない。副反応は少し心配だったけど、効果への期待の方が勝った」「医療従事者としての義務だと感じた。今後も万全の対策をして患者に対応したい」と話していた。

 国立病院機構・高知病院(同市朝倉西町1丁目)では、午後2時ごろに接種開始。先山正二院長は接種後に会見を開き、「1年あまりの短期間で有効性の高いワクチンを接種できたことに驚いている。副反応の結果が公表されることで、これから接種を受ける人が安心できるようになれば」と力を込めた。

 高知西病院の接種対象は約150人、国立高知病院は約270人。3月にかけて2回の接種を行う。

 19日は2病院とも約50人ずつが接種を受け、副反応や異常がみられた人はいなかったという。(福井里実、山本仁)

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