2021.02.16 08:40

高知ユナイテッドを雇用で支援、県内企業に拡大 技研は協賛も

技研製作所が協賛に入った練習着を持つ森部慎之助社長=右から3人目=と高知Uの西村昭宏監督=同4人目=ら(写真はいずれも高知市布師田)
技研製作所が協賛に入った練習着を持つ森部慎之助社長=右から3人目=と高知Uの西村昭宏監督=同4人目=ら(写真はいずれも高知市布師田)
「元気くれる」 選手「結果で恩返し」
 高知ユナイテッドSC(高知U)を雇用でサポート―。サッカーJFL(日本フットボールリーグ)で戦う高知Uを、選手を雇うことで支援する動きが広がっている。昨年から選手2人が勤務する技研製作所(高知市布師田)は、雇用が縁で今季からスポンサーになることも決めた。選手らは「サッカーで結果を残して恩返しを」と意気込んでいる。

「丁寧に拭くんだぞ」。技研製作所で新たに働く松原央門選手=手前、関知哉選手=右端=に指導する先輩の赤星魁麻=左端=と池上尚孝選手
「丁寧に拭くんだぞ」。技研製作所で新たに働く松原央門選手=手前、関知哉選手=右端=に指導する先輩の赤星魁麻=左端=と池上尚孝選手
 Jリーガーに比べ、給与が低い選手もいる高知U。アルバイトなどで生計を立てているが、午前中は練習があり、さらに週末には遠征が入るなど、働く時間の制約は強い。そんな選手を支えようと、協力を申し出る会社が増えている。

 技研製作所では昨年からFW赤星魁麻、GK池上尚孝の両選手が勤務。今年は受け入れを2人増やし、さらにはトレーニングウエアへの協賛も決めた。

 技研製作所の前田みか専務は「まじめに仕事をしてくれるし、雰囲気が明るくなる」と支援拡大の理由を説明。高知県サッカー界にとって記念すべきJFL初勝利となった試合は、社員が集まってインターネット観戦し、「2人とも大活躍で、泣いてしまいました。初めはこちらが選手を支援するという気持ちだったんですが、今では逆に元気をもらっています」と目を細める。

 15日に技研製作所で行われた協賛の発表式典では、森部慎之助社長が「ともに高知を世界に発信していきましょう」と激励。池上選手は「練習着のGIKENの文字に恥じないよう、去年の14位よりもっと上の順位を目指す」。赤星選手も「(昨季の得点ランク5位は)個人的には微妙だと思っているので1位を取ります!」と抱負を述べた。

 技研製作所のほかにも、幼稚園を運営する平成学園や愛幸病院、エースワンなどが昨年だけで15人以上を受け入れ。このうち平成学園では、昨年で現役を引退した玉川健太、中山和弥の2人がそのまま就職しており、選手のセカンドキャリアにつながる信頼関係を築いている。

 高知Uの武政重和社長は「クラブだけでは選手の生活を支え切れていない中で、本当に助けられている」と感謝感激。恩返しの気持ちを力に変え、JFLを戦う。(井上真一)

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