2021.02.11 08:39

森散歩 南嶺編(3)ヤマガラ天国【動画】


 高知市南部の里山「南嶺(なんれい)」の一つ、烏帽子山(標高359メートル)の山頂。黒っぽい服を着たおじさんが手のひらを差し出すと、森に潜んでいたヤマガラが一斉に集まってきた。5、10、いやいや20羽以上か。

ヒマワリの種を求め、手のひらで順番待ちするヤマガラ(高知市の烏帽子山)
ヒマワリの種を求め、手のひらで順番待ちするヤマガラ(高知市の烏帽子山)

 お目当ては、ヒマワリの種。次から次へと飛んできては、種をついばんでいく。野鳥なのに、警戒心が薄いのはなぜだろう。仙人の力、なの?

 おじさんは同市鴨部の福島貫次さん(69)。週に4、5回は登っているという。

 聞けば、種は近隣の住民が用意。山頂のあずまやに20年ほど前から置かれているそうで、福島さんも、餌用に構えられた皿が空になっていれば、種を補充している。

 手乗りヤマガラは「“インスタ映え”するし、カメラマンもよく来るよ」。まるでヤマガラ天国。「空気もおいしいし、癒やしの場所やね」と笑う。

 分けてもらった種を手に乗せると、すぐにヤマガラが飛んできた。指に止まった1羽が首をかしげ、つぶらな瞳で見つめてくる。愛らしさに自然とほおが緩む。種ばかりか、心まで奪われた。

【メモ】
 南嶺 旧高知市の南部に位置する山の総称。鷲尾山や烏帽子山、皿ケ峰をはじめ、筆山や柏尾山、宇津野山などが連なる。1967年に県立自然公園に指定された。登山道は総延長約15キロ。山麓の住民や登山者らが維持に協力し、清掃活動を行っている。

カテゴリー: 高知のニュース森散歩高知中央

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