2021.02.09 08:42

振り向けば…シラサギ!! 四万十市トンボ自然公園

杉村光俊さんの背後に忍び寄るシラサギ。バケツのザリガニや跳び出す魚を、静かに狙っている(四万十市のトンボ自然公園)
杉村光俊さんの背後に忍び寄るシラサギ。バケツのザリガニや跳び出す魚を、静かに狙っている(四万十市のトンボ自然公園)
池の手入れ中 餌狙い息潜めて忍び寄る
 振り返ればサギがいる―。高知県四万十市具同のトンボ自然公園で、スイレンの間引きに追われる職員に、シラサギがそっと忍び寄っている。背後1、2メートルまで近づいて様子をうかがい、気配を察した職員が振り返っても知らんぷり。すきを突いて餌を頂戴しようと、息を潜めてチャンスを待っている。

すきを見てバケツに接近。この時は空っぽだった(四万十市のトンボ自然公園)
すきを見てバケツに接近。この時は空っぽだった(四万十市のトンボ自然公園)
 トンボ自然公園の池では毎年12月ごろから、スイレンの間引きを実施。増えすぎた葉が水面を覆うと、ヤゴやメダカ、水草などの生育に必要な日光が届かなくなるため、胴長をはいた職員が池に入り、連日作業にいそしんでいる。

 シラサギが寄ってくるのは、その作業時。職員の近くにスルリと降り立ち、抜き足差し足で接近。展示用にと職員がバケツに集めたフナやザリガニを、くちばしでひょいとくすねて去っていく。

 公園を管理する「トンボと自然を考える会」の杉村光俊さん(65)によると、サギが近づき始めたのは昨冬のこと。当初はスイレン抜きに驚いて跳び出すフナやドジョウを狙っていたが、次第にバケツも狙うようになった。

 昨年春に作業が終わると、サギとの触れ合いも終了。ところがこの冬、再びスイレンを抜き始めると、シラサギもひょっこり再来。作業に向かう職員の姿や車を見つけると飛んでくるそうで「バケツ片手にザリガニを集めていると、熱い視線を感じます」と笑う。

 わんぱーくこうちアニマルランド(高知市)によると、サギには「大きな生き物に近づいて餌を探す習性がある」といい、「餌が減る冬に『この人が来たらおいしい思いができるぞ』と学び、近づいてきたのでは」と推察する。

 「水草を切ったり、ヤゴを食べたりする厄介者のザリガニを駆除してくれる存在。頼もしい限り」と杉村さん。一風変わった共存を楽しんでいる。(平野愛弓)

スイレン間引きボランティア募集
 トンボと自然を考える会は、増えすぎたスイレンを間引くボランティアを募集している。道具はトンボと自然を考える会で準備。作業期間は2月末までを予定(休館日の月曜日や荒天時を除く)。抜き取ったスイレンは持ち帰り可能。希望日の前日までに申し込みが必要。問い合わせなどはトンボと自然を考える会(0880・37・4110)へ。

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