2021.01.27 08:40

無農薬野菜でお香作り 四万十市の企業が2月発売予定

お香の原料となる無農薬野菜(四万十市名鹿の「やまみずき農園」)
お香の原料となる無農薬野菜(四万十市名鹿の「やまみずき農園」)
農園の土も活用
 無農薬野菜の栽培や販売を手掛ける高知県四万十市具同の合同会社「マル・シェリア」が四万十市産の野菜やヒノキ、農園の土などを使ったお香作りに取り組んでいる。マル・シェリアの永島尚世社長(51)は「香りをきっかけに無農薬野菜に関心を持ってほしい。四万十市のPRにもなれば」と期待を寄せている。

 マル・シェリアは、四万十市名鹿(なしし)の農園でニンジンなどを栽培するほか、黒ニンニクやショウガパウダーといった加工品も製造。マル・シェリアが運営する「農園マルシェ やまみずき」(四万十市具同)で販売している。

 お香作りのきっかけは、マル・シェリアの野菜を食べた香道の師範、森光瞳さん(61)=本名・森ひとみ、幡多郡三原村=からの提案だった。永島さんは、野菜でお香が作れることにびっくりしたが、「手間暇かけて作った野菜。うちだからできること」と考え、昨夏から森さんとともに開発を続けてきた。

 お香はヒノキや香木をベースに、乾燥させたニンジンやショウガの粉末、はちみつなどを混ぜ合わせて三角すいに成形。ヒノキはバニラのような、ニンジンは花のような、甘い香りがする成分が含まれている。

 一緒に加える野菜の匂いが移った農園の土やはちみつには、香りをまろやかにする効果があるという。森さんによると、野菜や土を使ったお香は珍しいそうで、気持ちが落ち着く香りを目指して、最終調整。2月には店頭やインターネットで発売する予定という。

住民の協力を得て開いたお香作りの体験講座(四万十市田出ノ川の宿泊体験型モデルハウス「四万十ヒノキの家」)
住民の協力を得て開いたお香作りの体験講座(四万十市田出ノ川の宿泊体験型モデルハウス「四万十ヒノキの家」)
 昨年12月には四万十市大川筋地区の子どもらを集めてお香作り体験イベントも開催。今後、野菜の収穫体験を組み合わせたお香作り講座を開く計画。永島さんは「安心安全な野菜だからできるプロジェクト。香りを入り口に、無農薬野菜や四万十市のことを知ってもらいたい」と話していた。(平野愛弓)

カテゴリー: 高知のニュース新商品幡多

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