2021.01.25 08:33

土佐女子校友会館にブックカフェ ライター・久保さんが開業 高知市

児童書を手にする久保慧栞さん(右)とスタッフの女性。「いろんな本を楽しんでほしい」(高知市永国寺町)
児童書を手にする久保慧栞さん(右)とスタッフの女性。「いろんな本を楽しんでほしい」(高知市永国寺町)
 高知市永国寺町の土佐女子校友会館にブックカフェが誕生した。高知県立大学の芝生広場が望める穏やかな空間で、フリーライターの久保慧栞(けいか)さん(56)=同市=が昨年12月に始めた。「好きな物に囲まれて、好きなように過ごす。心落ち着ける場を提供したい」と話している。

 久保さんは高知新聞のフリーペーパー「Kプラス」や、昨年終刊したJAグループの季刊誌「とさのうと」のライターとして活躍。本好きが気軽に集える場をつくりたいと考えていた時、土佐女子中高の関係者に校友会館を教えてもらった。

 同会館は、同校の校友会が1975年に建設した木造2階建て。戦前に土佐高等女学校(現・同校)の教頭を二十数年間務め、戦争で家を失った卒業生に自宅を提供した故・稲垣隆太郎さんの気高い遺志を継いだもので、近年は、校友会の会合などに使われてきた。校友会側も「地域の交流の場になるなら」と貸し出しを決めた。

 久保さんは台所付きの1階広間(約39平方メートル)を活用し、壁を白く塗り替え、仲間から譲り受けたソファや机を配置。「ピノッキオの冒険」や「アンデルセンのおはなし」といった児童書をはじめ、宮沢賢治全集や少女ファッション誌「オリーブ」、季刊誌「銀花」など、久保さんや知人が持ち寄った本を所狭しと並べている。

 店名の「Book sand(ブックサンド)」は、「ブックス・アンド(本と)」という意味。「本とおしゃべり、本とコーヒー。ゆっくり過ごす時間を楽しんで」との願いを込めた。

 2月22日まで、「くまのプーさん」など、縫いぐるみや人形が活躍する児童書を紹介する企画展を開催。その後は土佐女子中高の歴史をたどる展示を企画している。営業は金―月曜の週4日。本の貸し出しはなし。問い合わせは久保さん(070・8355・6328)へ。(村瀬佐保)

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