2021.01.16 08:40

よさこい草創期の音源 今とちょっと違う? 第1回練習に使用か、高知市の民家にレコード

発見されたよさこい草創期のレコード(南国市物部のひまわり乳業)
発見されたよさこい草創期のレコード(南国市物部のひまわり乳業)

 1954年の第1回よさこい祭りで使われたとみられる楽曲「よさこい鳴子踊り」のレコードが高知市内の民家で見つかった。現在のいわゆる正調とはメロディーもテンポも歌詞も少し違い、2番は「♪じんまもばんばも~」が「♪やぼすもこうべりさんも皆おどる~」。当時を知る踊り子は「間違いない」。踊り子らは「これが原点」「大発見!」と大喜びだ。

■当時の音源試聴可! ひまわり乳業のサイトから

 正調「よさこい鳴子踊り」は民謡のよさこい節を基に、故・武政英策さんが作曲した。都はるみさんが歌うバージョン(1965年発売)が広く使われているが、それ以前の曲は主催のよさこい祭振興会にも記録や音源がない。

 レコードを発見したのは、ひまわり乳業社長の吉沢文治郎さん(59)。母方の祖父が高知市の大橋通で酒屋を営んでおり、「よさこい祭りの立ち上げに関わった」という話を聞いていたという。

 10日に子どもの頃のレコードを聴き直そうと市内の実家を探していて、ボールペンで「よさこい鳴子踊り」と手書きされたジャケットのないレコードが出てきた。

 聴いてみると伴奏が三味線、または管楽器の2パターンの正調が響いてきた。どちらも今よりアップテンポで歌詞も違っていた。

 第1回に踊り子として参加した日本舞踊師匠の若柳由喜満さん(74)=高知市=はこれを聴き、「少なくとも三味線伴奏は第1回の曲で間違いない。練習に使っていたし、本番も会場でかかっていたと思う」と話す。

 振興会の「よさこい祭り20年史」には、第1回が迫る7月27日に「新作『よさこい鳴子踊り』のレコードでき、各方面へ配布」との記述も。吉沢さんは手書き文字のこの盤は、配布されたレコードのパイロット版ではないかとみている。

 音源は現在、吉沢さんがネット上にアップしている。よさこいファンらは「『これで踊れるの?』と驚くほどのアップテンポ」「なんて貴重な音源」「ホイホイの掛け声がない」と大興奮。さらに「うちには別バージョンのレコードがある」との情報も寄せられているという。

 吉沢さんは「特に管楽器版はテンポがよくて元気な感じ。この頃から『この曲を自由に使って』というメッセージが込められているように感じる」と初期のよさこいに思いをはせている。音源は、ひまわり乳業の公式サイトから試聴できる。(竹内悠理菜)

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