2021.01.14 08:34

だるま朝日撮影の愛好家に、「また来てね」と写真フレーム贈呈 中土佐町の佐竹さん、手作りで10年以上

手作業で写真フレームを作る佐竹福馬さん(中土佐町久礼)
手作業で写真フレームを作る佐竹福馬さん(中土佐町久礼)
 だるま朝日の撮影名所となっている高知県高岡郡中土佐町久礼で、県外の愛好家に写真用の手作りフレームを贈り続ける男性がいる。出現率の低いだるま朝日が撮影できなくても、また町に来てほしいという思いを込めたプレゼント。冷え込む朝に10年以上、温かい交流が続いている。

 アマチュアカメラマン歴約20年の自営業、佐竹福馬さん(78)=久礼。秋分から春分に見られるだるま朝日のシーズンには、雨の日を除いて毎朝、自宅近くのふるさと海岸で撮影に励んでいる。久礼の風景などを題材に県展への応募も続け、2014年には褒状にも選ばれた。

自作のフレームに収まるだるま朝日を前に写真の魅力を語る(中土佐町久礼)
自作のフレームに収まるだるま朝日を前に写真の魅力を語る(中土佐町久礼)
 自動車整備業を営み物作りが得意な佐竹さんは写真を始めて間もなく、「(市販品より)もっといいものが作れそう」とフレーム作りに挑戦。四万十ヒノキの端材を加工、接着剤と両面テープで組み立て、自動車用の塗料で着色した。

 安価なベニヤ材や紙が使われた市販品は、梅雨時に変形することも。しかし、佐竹さんの枠は丈夫で仕上げも美しく、紙芝居のように写真を簡単に出し入れできるため、仲間から人気を集めた。

 そんな佐竹さんは、県外から駆け付けたがだるま朝日が現れず、肩を落として帰途につく愛好家の姿を見続けてきた。「遠方から何時間もかけて、何年も来てくれているのに気の毒で。少しでも励ましになればと思って…」と、プレゼントを渡すことに。一つ当たり2、3日かけ、フレーム作りに精を出している。

 〝だるま朝日ハンター〟たちに気さくに話し掛ける佐竹さん。遠来の愛好家に出会うと、A4サイズのフレームを手渡している。贈ったフレームは100以上。新潟、東京、香川など各地からお礼の手紙や新たな注文を受け、交流が続いている。

 「人との触れ合いが楽しくて写真をやっている」と佐竹さん。ふるさと海岸でだるま朝日を狙う日々が続く。

 フレームは販売も可能(A4サイズ税別2500円など)。問い合わせは佐竹さん(0889・52・3213)へ。(富尾和方)

カテゴリー: 高知のニュース高幡

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