2021.01.07 08:40

フードバンク高知に食料寄付続々 困窮世帯へ 年末年始も

寄付された県産米。年末年始の支援活動に生かされた(高知市大川筋2丁目のフードバンク高知)
寄付された県産米。年末年始の支援活動に生かされた(高知市大川筋2丁目のフードバンク高知)
 役場窓口が閉まっていた年末年始、高知市の「フードバンク高知」には県内外から多くの食材が寄せられた。野菜や果物、菓子のほか、米1トンを寄付した篤志家も。高知市や土佐市など各地の困窮家庭に、社会福祉協議会職員らが正月休み返上で品々を届けた。青木美紀代表は「コロナ禍で苦しむ人が増えたが、その状況をなんとかしたいと動く人も増えた」と善意の広がりに笑顔を見せる。

 フードバンク高知は、企業や家庭で余った食材を必要な人や施設に届ける活動に長年取り組む。2020年度は新型コロナウイルスの影響で仕事が減った人などから、「食べる物がなくて困っている」との相談がほぼ毎日舞い込み、前年は週1~2回だった相談件数は約5倍に膨らんでいるという。

 行政の相談窓口などが休みに入った12月29日以降も県内の当事者や困窮支援団体から支援要請が続々。同時に、農家から「ユズを持って行きたい」、菓子店から「お菓子を役立てて」など寄付の申し出も相次いだ。

 高知市内で年金暮らしをしているという男性は「お正月においしい米を食べてほしい」と、5キロ入りの高知産コシヒカリ200袋を購入。フードバンク高知にトラックで持ち込んだ。

 青木代表は県内福祉関係者らと手分けし、生活費を切り詰めて暮らす高齢者世帯やひとり親世帯などに配送。ひきこもり支援団体の会長は「(食料を受け取った人が)気に掛けてくれる人がいることを実感して笑顔になった」。土佐市の市議会議員は「届けたら、『くず米でしのいだこともある。ありがたい』と喜んでくれた」と振り返った。

 フードバンク高知によると、コロナの影響で飲食業や非正規雇用のシングルマザーらの相談が多いという。青木代表は「今後も生活に困る人は増えるのでは。必要な人がいる限り、休日も関係なく対応する」とし、引き続き食料寄付を呼び掛けている。問い合わせはフードバンク高知(088・875・4751)へ。(松田さやか)

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