2021.01.01 08:36

魚信 浦戸湾の“象徴”玉島で釣る 解放感と釣果に興奮

朝焼けに染まる浦戸湾。玉島の1日が始まる(写真はいずれも高知市の浦戸湾)
朝焼けに染まる浦戸湾。玉島の1日が始まる(写真はいずれも高知市の浦戸湾)

 玉島、という高知市にある無人島をご存じだろうか。

 先人たちが「湾内景観の玉座」「第1等の眺め」と称賛した小さな島は、浦戸湾の真ん中にぽかんと浮かんでいる。「玉」の半分を水面から出した、鏡餅みたいな姿は周囲に残る自然の象徴のよう。

 普段は船釣りの行き帰りに眺めるだけだったわれわれ魚信編集部は、ある思いをずっと募らせていた。「玉島には何があり、何が釣れるのか。渡ってみたい!」

 この衝動を抑えられず、先日ついに上陸を敢行した。

 ただ、不法侵入になってはいけない。所有者を調べると、1952年の高知新聞に「高知県出身の直木賞作家が所有している」とある。その後、なんと高知新聞社が譲り受け、現在も所有者の1者となっているではないか。

 2020年暮れのある日。浦戸湾伝統のハイカラ釣りを継承している同市種崎の貸船店から、趣ある和船を調達。勇み足で乗り込むわれわれに、70代の店主が言った。「60年ばあ前は玉島でニロギを釣って食べたり、酒飲んだり。そんな人がようけおったねぇ」

 さて、島の今はどうだろう。近づくほどに島の森はうっそうとしていて、迫力満点。カキ殻だらけの西側の浜辺に降り立った。

念願の上陸。砂浜だと思った岸辺はカキ殻に覆われていた
念願の上陸。砂浜だと思った岸辺はカキ殻に覆われていた

 われわれ以外は誰もいない。開放感に浸りつつ、アオムシを餌にぶっ込み釣りを開始。すると、おなじみのチヌやニロギに加え、キスにハゼ、高級魚マハタの幼魚まで…。次々と釣れるではないか。

 1日で11種。驚くわれわれの足元で、ヤドカリがのそのそ歩く。県都のど真ん中で、ぜいたくすぎる釣り場を見つけてしまった。(高知新聞・メシ)

左からキビレ、ニロギ、キス、マハタ(幼魚)…。ちょい投げだけで11種の魚が釣れた
左からキビレ、ニロギ、キス、マハタ(幼魚)…。ちょい投げだけで11種の魚が釣れた

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 魚信編集部は2021年から毎週木曜日の「魚信」欄で、この玉島を随時紹介します。目指すは島での「釣り体験イベント」。実現に向けた調査報告をお楽しみに。...

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