「おやつ作家」高知県で大人気 SNS有効活用、行列や即完売は当たり前

おやつ作家らが出品したイベント。行列ができた(11月21日、高知市の「高知 蔦屋書店」)
月に数日しかオープンしなかったり、店を持たずイベント主体で販売したり―。そんなお菓子屋さんが県内で人気だ。SNS上では「おやつ作家」とも呼ばれ、数時間待ちも即完売も当たり前。いったい、何ごと? 1日午後7時。写真共有アプリ「インスタグラム」に高知市大膳町の「mama sweets cafe」の投稿が表示された。「今から開けます」
すると間もなく、住宅街そばの暗い夜道に人がぞろぞろ。15分後には店から20人ほど行列が伸び、わずか1時間で数百個のスイーツが売り切れた。
営業は月5、6回。うち半数は告知なし。タルトなどを4個購入した市内の女性(30)は「こんなこともあろうかとインスタに張り付いてました」と満面の笑みを浮かべた。
こうした「おやつ作家」は県内に50人以上いる。「映(ば)える」という言葉を生んだインスタグラムの普及とともに2年前から急増中という。...