「無料出前タクシー」1月末まで 南国市で飲食・輸送双方を支援

デモンストレーションで、レストランから注文料理を受け取る運転手=右(南国市明見のグドラック)
新型コロナウイルス禍で打撃を受けた地元飲食店とタクシー会社を支援しようと、高知県の南国市商工会(杉村寛会長)は12月1日、「なんこく無料出前タクシー」を始める。市内で2千円以上の出前を前日予約すれば無料で宅配。来年1月31日までの期間限定だが、商工会は「継続的な取り組みにつなげられれば」としている。

自社でも出前サービスを展開するレストラン「グドラック」(明見)運営会社の白山早苗社長(63)は「テイクアウトはお客さんに取りに来てもらうのが基本。2千円では、一企業ではなかなか対応できないので、交通手段がないお客さんにも喜んでもらえそう」と歓迎。タクシー会社の運転手も「利用客が減る中、コロナ収束後にもつながる取り組み」と期待する。
杉村会長は、「息長く展開できるよう、まずは無料で配達できる仕組みを広く知ってもらい、利用してほしい」と話している。
加盟店舗や注文方法は、南国市内で1日に折り込まれる新聞チラシ参照を。問い合わせは南国市商工会(088・864・3037)へ。(横田宰成)