2020.12.01 08:40

香南市「冬の夏祭り」代替企画 手作り地蔵300体が赤岡集結

住民らが手作りした地蔵の数々。期間中、商店街などの軒先や路地に飾られる(香南市赤岡町)
コロナ収束や幸せ願い 街並みJIZO展12/6まで
 赤岡の街角に、お地蔵さまがひょっこり―。高知県香南市赤岡町で12月1~6日、住民らが新型コロナウイルスの収束などを願って作った地蔵300体以上が展示される「赤岡JIZO物語」が開かれる。期間中は、商店街や絵金蔵周辺の路地、軒先などに手作り地蔵が点在。実行委員会は「個性豊かなお地蔵様を眺めながら町歩きを」とPRしている。

 赤岡町では例年この時期「冬の夏祭り」が開催されているが、コロナ禍の今年は中止となり、実行委が代替策を検討。9年前の冬の夏祭りで香川県三木町のデザイナー、得丸成人さん(45)が「目には見えないけれど、町の至る所に地蔵がいて見守ってくれている」とのストーリーで地蔵を制作したことから、今回の企画を発案した。

 地蔵は、町内の事業所や商店主、保育園児や小中学生、城山高校生ら、町内挙げて夏ごろから制作。SNS(会員制交流サイト)などで知った県外在住者からも「自分は祭りに行けないけど、地蔵に願いを託します」と、多数の作品が寄せられたという。

 地蔵のサイズは10センチ程度のものから1メートル以上の大作までまちまち。多くは新聞紙と和紙で地蔵の形を作り、顔を描いたり、「みんな元気になりますように」「また祭りができますように」といった願い事を書き入れたり。デザインもそれぞれ工夫され、学生服姿やアマビエ風のキャラクター、マトリョーシカ人形風など、作り手の個性が存分に反映されている。

 企画者の1人、山本勲さん(70)は「こんな時代だからこそ、地蔵を見に町に来て、ほっこりした気持ちになってもらえたら」と話している。(川嶋幹鷹)

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