2020.11.28 08:40

ブラックフライデーって何? 大型セール高知県内でも

「ブラックフライデー」の黒いポスターが飾られた売り場(高知市のイオンスタイル高知)
「ブラックフライデー」の黒いポスターが飾られた売り場(高知市のイオンスタイル高知)
 最近、高知県内量販店のCMやチラシで喧伝(けんでん)されている「ブラックフライデー」。アメリカ発祥の大規模セールのことで、11月中下旬のこの時期は全米規模で最大の特売が行われるという。“黒金セール”は高知県内でも浸透するだろうか。
 
 高知市秦南町1丁目のイオンスタイル高知には、寝具や家電など並ぶ広い売り場に「特売品」「半額」の文字がずらり。天井から黒いパンダの「ブラックフライデー」のポスターがつるされている。
 
 「よく分からないけど…。CMでセールだというから来てみた。お目当てのワンピースは割引じゃなくて残念!」。香美市から家族3人で訪れた女性(64)が話した。
 
 アメリカでは、11月の第4木曜日が「感謝祭」という祝日。家族や親戚が集まり、七面鳥などのごちそうを食べる習慣がある。さらに、その翌日からクリスマスに向けたセールが全米で始まる。
 
 各店には大勢の客が殺到し、一年で最も商品が売れるシーズン。「ブラックフライデー」は年末商戦の幕開けというわけだ。この習慣を日本の量販店で持ち込んだ先駆けがイオングループとされる。
 
 2016年から日本版セールを大々的に行っており、今年も20~29日に開催。イオングループ中四国カンパニーの広報担当者は「この時期は日本も気温が下がり、冬支度をする人が増えて消費が伸びる時期なんです」と説明する。
 
 「初回、2年目と好調でした。ただ、今年はちょうど暖かくなっちゃって…」

 この動きを追うように全国チェーンの紳士服店や靴屋、大手通販サイトなどが「ブラックフライデー」と銘打ったセールを開催するように。
 
 高知県内企業では、「ジーンズファクトリー」など12店を展開するインターナカツ(高知市南久保)が3年前に導入した。今年も23日まで4日間、会員向けに購入ポイントの還元率を大幅に引き上げた。
 
 インターナカツは「県外他社の動向から、日本でも浸透し始めているな、と感じて取り入れた。11月の3連休の集客にもつなげる狙いがある」という。
 
 ただ、この動きはまだ珍しく、なじみも薄い。高知市の商店街に「ブラックフライデー」の文字はほぼ見られない。
 
 ランチをしていた女性(44)は「CMで耳にするけど…。なぜセールをしているのか理由は知りません」。別の男性(40)も「セールはいいけど、なぜ黒? ネガティブなイメージなんだけど…」。
 
 一方、韓国の通販サイトをよく利用するという女性(47)は「ブラックフライデーだからと値引きされてて、つい服を数着購入。ほんとなら、年末に向けてお金をためる時期なのに」と笑った。
 
 衣料品店を営む女性(72)が言う。「11月はそう売れる時期じゃないし、セールをやってもねぇ。日本とアメリカでは文化も違うし」
 
 高知県商店街振興組合連合会の広末幸彦理事長は「ブラックフライデー? 聞いたこともないなあ。県民の誰もが知っているくらい浸透すれば、取り入れるかもしれないけど…」と話した。
 
 なぜ「ブラック」なのか―。混雑の対応に追われる米国の警察官にとって「暗黒」だから、などなど諸説あるが、取材した関係者の間では「セールにより店が『黒字』になることを願って」とのことだった。(福井里実)

カテゴリー: 高知中央高知のニュース

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