2020.11.27 08:34

【動画】四万十市「はれのば」グッドデザイン賞・空間デザイン銅賞




ダブル受賞
デザイン分野で2賞を受賞した「はれのば」の正面外観(四万十市中村天神橋)
デザイン分野で2賞を受賞した「はれのば」の正面外観(四万十市中村天神橋)

 高知県四万十市中村天神橋の集客拠点施設「Shimanto+Terrace(しまんとテラス)はれのば」がこのほど、日本空間デザイン賞2020の大規模商業空間部門で銅賞を獲得したほか、本年度のグッドデザイン賞にも選ばれた。設計者は「長く愛される建築物になれば」と喜んでいる。

 設計は幡多郡黒潮町浮鞭の1級建築士、今西伴仁さん(37)。四万十町上川口で建築設計事務所「Atelier tomato(アトリエトマト)」を営む。

 「しまんとテラスはれのば」は旧中村市街地に人の流れを取り戻そうと、地元商店主らが計画。資金を出し合い、四万十にぎわい商店株式会社を立ち上げ、国県市の補助金も活用して4月にオープンさせた。計画段階で同市内に事務所を置いていた「アトリエトマト」に依頼があり、今西さんは「街の活性化を純粋に願う熱い人たち。一緒にやりたい」と引き受けた。

 敷地面積約640平方メートル、延べ床面積約250平方メートルで、2階まで客席を持つ直営カフェと、4店が入る平屋テナント部でL字型を構成。L字で囲まれる部分はイベント可能な広場で、テナント屋上に設けたテラス部からも見下ろせる。

 天神橋商店街に面した施設正面は、木造フレームと面積を大きく取ったガラス部で構成する軽やかなたたずまい。広場とは通路で結ばれるほか、テナントの屋上テラスに続く階段も設けている。

 「日本空間デザイン賞」は日本空間デザイン協会などの主催。国内外から1068件の応募があり、11部門でそれぞれ金、銀、銅賞を選出した。今西さんによると、正面からカフェ内部を通して奥の広場まで見通せるなど「人を呼び込む構造」が評価されたという。

設計者の今西伴仁さん(黒潮町のAtelier tomato)
設計者の今西伴仁さん(黒潮町のAtelier tomato)

 また「グッドデザイン賞」は日本デザイン振興会の主催で、本年度は20部門への応募4769件から1395件を選出。「―はれのば」は産業・商業の建築・インテリア部門で「まちの再生のために集まった有志の想(おも)いを真摯(しんし)に汲(く)み取り、建築化している」と好評を得た。

 「Shimanto+Terraceはれのば」オープンは、政府が新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言を発令した直後。以来イベント類を控えていたが、10月下旬からはジャズライブや市民楽団のコンサートなどが開かれている。今西さんは「建物の幸せは使われること。設計者冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔で話していた。(島本正人)

カテゴリー: 幡多高知のニュース

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