2020.11.24 08:40

ゆずおちょこ知っちゅう? 日本酒さわやかに 高知市土佐山

お酒にいい香りが移る「ゆずおちょこ」でぐいっ(22日夜、高知市土佐山高川)
お酒にいい香りが移る「ゆずおちょこ」でぐいっ(22日夜、高知市土佐山高川)
 「乾杯~!」。ユズの収穫期を迎えている高知市土佐山地域で、丸く黄色い杯が掲げられた。土佐山地域では、ユズの実をくりぬき、皮の杯に土佐酒を注ぐ飲み方が根付いており、その名も「ゆずおちょこ」。この楽しみ方を広げようと22日夜、交流会が開かれた。

 闇に包まれた土佐山高川の旧商店。地元住民やNPO法人「土佐山アカデミー」メンバー、土佐山の水で酒を造る酔鯨酒造の担当者ら男女10人ほどが、ゆずおちょこで酒を酌み交わす。部屋はさわやかな香りでいっぱいだ。

 ユズ農家の高橋正蔵(まさぞう)さん(81)は何年も前から、この杯の愛用者。「おきゃくに呼ばれれば、20、30個は提げていく。紙袋に入れておいて、ぱあっと広げて見せると街の人なんかは喜んでくれるよ」

飲み過ぎないよう小ぶりの実がおすすめ!?
飲み過ぎないよう小ぶりの実がおすすめ!?
 作り方は、飲み口が広がり過ぎないよう中央より上を切り落とすのがこつ。実をくりぬいて熱燗(あつかん)を注ぎ、口元に寄せれば、日本酒とユズの芳香が湯気になってふわりと鼻をくすぐる。冷や酒も、酸味や苦味がほどよく混じり、さっぱりさわやかに飲むことができる。

 「すいすい、いける」「おいし過ぎて危ない…」。次々に、ゆずおちょこが空いていく。既に赤ら顔の面々は「このすばらしい飲み方を、ずっと発信したかった」。ゆずおちょこを使ったイベントを計画しているという。(八田大輔)

ページトップへ