2020.11.19 08:34

宿毛湾に水上飛行機を 遊覧誘致で試験運行 高知空港との接続も期待

試験運航で宿毛湾に着水した水上飛行機(宿毛市新港から撮影)
試験運航で宿毛湾に着水した水上飛行機(宿毛市新港から撮影)
 宿毛湾の水面(みなも)からテイクオフ―。高知県宿毛市は観光振興の一環として、遊覧水上飛行機の誘致を計画している。空から幡多観光を楽しめるほか、将来的には高知龍馬空港への定期便化にも期待。今月、事業者による初めての試験運航があり、市民らがその“勇姿”を見守った。 

 事業者は広島県尾道市の「せとうちシープレーン」(岡崎剛社長)。2016年から瀬戸内海を中心に、陸海面に着水できる水陸両用機で遊覧飛行事業をしている。

 宿毛市は3年ほど前から、宿毛湾への就航をせとうちシープレーン社に打診。国土交通省高知港湾・空港整備事務所が宿毛新港沖に整備していた防波堤が完成し、湾内の波が穏やかになったとして、就航の可能性を調べる試験運航が決まった。宿毛市が負担する事業費は約300万円で、国の新型コロナウイルス対策費を活用した。

 今月4、10、11日に試験運航を実施。機体は全長10・4メートル、幅13・7メートルでパイロットを含め10人乗り。尾道市から宿毛市まで飛行し、宿毛湾への着水と離水を確認した。

 住民らはカメラを片手に見守り、「かっこいい。乗ってみたい」「ぜひ就航して観光の目玉に」など歓迎の声が多く上がった。

 10日は、風や波の影響で着水ができず、せとうちシープレーン社の岡崎社長は「瀬戸内海とは違い外洋とつながっているので、風とうねりには課題もある」。それでも就航には前向きで、「営業運航に向けた協議を進める。地域の足になりたい」と話していた。

 宿毛市としては幡多地域の観光ツアーなどに取り入れたい考え。中平富宏市長は「将来的には、高知龍馬空港や関西空港などとをつなぐ定期便化も考えてもらいたい」と期待している。仮に定期便化が実現すれば、高知龍馬空港への所要時間は30分ほどだという。

 水上飛行機は、28日に宿毛新港で行われる防波堤の落成式典に合わせ、午前9時半から午後1時半ごろまでの間、新港上空を飛び、複数回離着水する予定。(新妻亮太)

カテゴリー: 幡多高知のニュース

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