2016.02.23 14:11

高知大学のサークル「防災すけっと隊」に日本防火・防災協会長賞

「耕活プロジェクト」では地域住民と学生が備蓄用野菜を育てる(2015年5月、高知市岩ケ渕)
「耕活プロジェクト」では地域住民と学生が備蓄用野菜を育てる(2015年5月、高知市岩ケ渕)
 高知大学の防災サークル「防災すけっと隊」が、防災に関する優れた取り組みを表彰する消防庁の「第20回防災まちづくり大賞」で3位賞に当たる日本防火・防災協会長賞を受賞した。大規模災害時に役立つ備蓄用野菜を地域住民と一緒に育てる「耕活プロジェクト」が評価された。

新入生向けの商品に付く家具固定器具。これも「防災すけっと隊」が提案した
新入生向けの商品に付く家具固定器具。これも「防災すけっと隊」が提案した
 防災すけっと隊は2008年に結成し、現在は学生22人が所属する。高知県内の小中学校を中心に啓発授業をしたり、独自に防災グッズを考案したりするなど、学生の視点で活動に取り組んでいる。

 「耕活プロジェクト」は高知市岩ケ渕の耕作放棄地を利用して2014年12月に始めた。約200平方メートルの土地に葉物野菜やサツマイモを植え、2015年10月に収穫したサツマイモ55キロは干し芋などにして備蓄している。

 災害時の協力に向けて、地域住民同士の交流を促すことも念頭にある。畑の管理だけでなく、お茶会や炊き出し訓練なども学生が企画して進めている。

 2015年11月からは、高知大学朝倉キャンパスに約490平方メートルの畑を作り、地域住民と協力してタマネギの苗約1700本を栽培している。2016年5月に収穫祭を行い、学内で備蓄する予定だ。

 「耕活プロジェクト」以外では、高知大学生協が冷蔵庫やベッドなどをセットにして販売している商品「新生活スタートセット」に、家具を固定する器具のサービスを提案し、2016年春に実現させた。学生の多くが利用する賃貸マンションでも取り付けできるように、ゲル(粘着性の物質)で家具と壁を固定でき、壁に跡が残らない器具を選んだ。

 このほか、菓子袋を利用した防災ポーチの作り方を動画投稿サイトで紹介するなど、若い世代が防災に関心を持つよう活動を続けている。

 防災すけっと隊代表で理学部4年の折中新さん(22)は、受賞について「県内外でモデルにしてほしい活動です。顔が浮かぶ関係があれば、災害時に助かる命もあるんじゃないかと思う」と話している。

 今回の大賞は、全国から94事例の応募があり、総務大臣賞や消防庁長官賞を合わせて計19団体が選ばれた。表彰式は3月に東京で行われる。

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カテゴリー: 教育主要大学特集教育


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