2020.09.25 08:44

「一方的に勝ちたい」WBO女子アトム級王者 岩川(香南市出身)初防衛戦に気合 あす神戸市

初の防衛戦に向け、最終調整に励むWBO女子アトム級王者の岩川美花=右。山下忠則会長のミットに鋭いパンチを突き刺す(兵庫県高砂市の高砂ジム)
初の防衛戦に向け、最終調整に励むWBO女子アトム級王者の岩川美花=右。山下忠則会長のミットに鋭いパンチを突き刺す(兵庫県高砂市の高砂ジム)

 香南市出身で世界ボクシング機構(WBO)女子アトム級王者の岩川美花(36)=兵庫・高砂ジム=が26日、神戸市中央体育館で、日本女子アトム級初代王者の鈴木菜々江(28)=東京・シュウジム=との初防衛戦に挑む。新型コロナウイルスの影響で半年延期されたが、岩川は「足を使ってパンチを当て、カウンターも取る。一方的な試合にしたい」と決意をみなぎらせている。

 岩川の世界戦は、前王者からベルトを奪った2018年7月以来。防衛戦は今年3月に東京で行われる予定だったが、試合の2週間ほど前に延期が決まった。

 体が仕上がる直前で、気持ちも乗っていただけに「気持ちが切れた。心にぽっかり穴があいた感じだった」と岩川。

 先が見えない不安にも襲われたという。「この先、試合ができるんかなって…。せっかくベルトを取ったのに、二度と試合ができないんじゃないか、とまで考えた」

 5月末に練習を再開したが、近隣ジムからスパーリング相手を招くことが禁じられた。サンドバッグやミット打ち、ランニングなど個人練習が中心。ただ、対人練習ができなかったことが自らのボクシングをさらに進化させる時間にもなった。

 「パンチを素早くよけて、速いカウンターを打つ練習を重ねた。オーソドックス(右構え)からサウスポー(左構え)、左から右というスイッチもレベルが上がった」

 その後、鈴木との防衛戦が地元・兵庫で行われることが決まると、練習も本格化。7月下旬からは上の階級の日本チャンピオンらを招いたスパーリングを積んできた。

 最近、うれしい出来事があったという。「今回のチケットを買ってくれた人が『一年で一番楽しみにしてるイベントや』『待ってました』と言ってくれた。コスチュームの広告スポンサーも数社がなってくれた。チャンピオンってこういうことなんだなって。こんだけ多くの人が後ろに付いてくれるって最強やん!」

 減量も既にリミット体重を下回るほど順調。山下忠則会長は「あとは疲れささんよう、けがささんようにするだけ」と手応えを口にする。

 2人の戦績は、岩川が15戦9勝(3KO)5敗1分け、鈴木は14戦10勝(1KO)3敗1分け。

 「高知で私に期待してくれている人たちに、活躍を届けたい」と岩川。世界王者らしい戦いを見せる。(竹内竜一)

カテゴリー: スポーツ香長

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