2020.09.21 08:35

土佐鳥瞰紀行(29)赤野休憩所(安芸市)混然一体の庭園


 緑の芝生とオリーブの植栽が風に揺れている。クリーム色の壁に、ベージュの瓦葺(ぶ)きを模した屋根。国道55号沿いに突如、地中海の風景が現れた。

 約40年前、海岸線を走るサイクリングロードの休憩所として整備された建物。あずまやと手洗い、入り口には安芸市出身の作曲家、弘田龍太郎の「雨」の曲碑が建てられた。

 眼下には太平洋と琴ケ浜が広がり、雄大な夕日が望めるスポットとして知られてきた。

 こんな休憩&絶景スポットが大変身したのは2013年。建物の老朽化から休憩所全体をリニューアルすることになり、4年がかりで出来上がったのが南イタリアをイメージした庭園だった。

 建物の屋根には、内原野焼で作られた安芸特産のナスのオブジェ。クリスマスやゴールデンウイークの夜はカラフルにライトアップされる。

 しとしと降る雨の情景を歌った和の曲碑。からっと明るい南欧の庭園。熱帯のぎらぎらと照る太陽と入道雲が似合うヤシの木。混然一体とした不思議な空間が生まれている。(佐藤邦昭)

カテゴリー: 社会安芸

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