2020.09.17 08:00

小社会 人生100年時代

 昭和のころは定年といえば55歳が相場だった。現代からみれば随分若いと思うが、時代の感覚もあるのだろうか。作家、柴田錬三郎が55歳を迎えて書いた随筆は「もうあと、いくばくもない」と厭世(えんせい)観に満ちている。

 もちろん「眠狂四郎」を世に送り出してから働きづめに働いた。肉体も神経もすり減っている。独特の感性かもしれないが「人の生涯の短さは、私のような一見ふてぶてしい男にも、五十五年を生きて、いったい、おれは何をしたのか、と反省させる」。

 時を経て、人生100年時代。それを体現しているのは政治の世界ではないかと思うようになった。米国大統領選は70代同士が激突。自民党の総裁選を左右した派閥の領袖(りょうしゅう)をみても、80歳前後の二階幹事長や麻生財務相らかなりのご高齢だ。

 そのベテランが支える菅政権がきのう発足した。安倍政権から引き継いだ宿題は多いが、コロナ禍で結論が先送りになっている全世代型の社会保障改革もその一つだ。2年後からは団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり始め、給付額は急増していく。

 政府は支える側を増やそうと、来春から希望者が70歳まで働けるよう企業に努力を求める。ただ高齢期は健康や仕事への意欲も千差万別。どんな道を選んでも安心できる方策が問われている。

 菅首相も団塊の世代。元気に働く政治家の皆さんが人生100年時代の安心を示してほしい。ぜひ庶民の身になって。


9月17日のこよみ。
旧暦の8月1日に当たります。みずのと ゐ 四緑 友引。
日の出は5時50分、日の入りは18時10分。
月の出は5時11分、月の入りは18時21分、月齢は29.0です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時25分、潮位205センチと、18時17分、潮位206センチです。
干潮は11時52分、潮位16センチです。

9月18日のこよみ。
旧暦の8月2日に当たります。 きのえ ね 三碧 先負。
日の出は5時51分、日の入りは18時08分。
月の出は6時22分、月の入りは18時57分、月齢は0.7です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時10分、潮位58センチと、12時32分、潮位21センチです。
満潮は6時11分、潮位213センチと、18時48分、潮位209センチです。

カテゴリー: 小社会コラム

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