2020.08.20 08:41

“幻の味”新子を都内で提供 「わらやき屋」生き締めで鮮度維持

ブシュカンやリュウキュウなどと一緒に提供されている新子(東京・銀座の「わらやき屋銀座」)
ブシュカンやリュウキュウなどと一緒に提供されている新子(東京・銀座の「わらやき屋銀座」)
 鮮度落ちが早く、高知県外では口にすることができないとされるメジカの幼魚、新子が19日、都内の居酒屋に登場した。鮮度維持に腐心し、生き締めの新子に限定して仕入れることで実現。店には高知ファンらが来店し、“幻の味”を堪能した。     

ブシュカンの香りが漂い、ぷりぷりとした身 (東京・銀座の「わらやき屋銀座」)
ブシュカンの香りが漂い、ぷりぷりとした身 (東京・銀座の「わらやき屋銀座」)
 新子を仕入れたのは、ダイヤモンドダイニング(東京)が展開する土佐料理専門店「わらやき屋」グループ。毎年、よさこい祭りに参加するダイヤモンドダイニングの社員からメニュー化したいという声が出ており、昨夏、藤代将料理長(45)が高知県地産外商公社に「東京でも新子を出せないか」と相談した。

 これを受けて高知県地産外商公社が紹介したのは、高知市の水産業者「土佐マリンベース」。同社は近年、一本釣りで取れた魚の首をすぐに折る生き締めの手法「首折れ」を施した新子を、試験的に都内や関西の飲食店に卸している。

 陸送のため、関東には水揚げ翌日の到着となるが、これまでの取り組みで、地元で食べる場合と遜色ない鮮度で提供できることを確認。今夏から両者の取引がスタートすることになった。

 18日に須崎市に水揚げされた新子約100匹が19日午後、わらやき屋に到着。県産ブシュカンをセットにし、グループ16店舗で各5~10食の限定メニューとし、1800円(税別、価格は時価)で提供された。

 同僚3人で銀座店に足を運んだ高知市出身の男性会社員(36)=東京都渋谷区=は「まさか都内で新子が食べられるとは」。驚きながら「うま味も十分。おいしいです」と舌鼓を打った。ダイヤモンドダイニングは「コロナ禍で、高知に行けない高知ファンの人たちにぜひ食べてもらいたい」と話していた。

 ダイヤモンドダイニングは9月30日まで新子を提供する予定。(安岡仁司)

カテゴリー: 社会

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