2020.08.07 14:36

【よさこいのない夏に2020】ネットこその総踊りを 国内外から動画450本

特製鳴子を使ったとさでん交通チーム。動画では鈴のような音色を響かせた(高知市桟橋通4丁目)
特製鳴子を使ったとさでん交通チーム。動画では鈴のような音色を響かせた(高知市桟橋通4丁目)
2曲まとめ 9、12日披露
 インターネット空間でのよさこい祭り開催を目指し、よさこいチームや会場関係者でつくる「みんなでよさこいプロジェクト(みんよさ)」が、正調よさこい節など2曲に合わせた鳴子踊りの動画を募集し、国内外から約450本が集まった。これらを曲別に1本の動画に編集し、9、12日にそれぞれネット上で発表する。昨年までは裏方で出場できなかった企業・団体チームも参加できるオンラインならではの企画。参加者は「やってよかった」「楽しそう」と他チームとの“競演”を心待ちにしている。

 2曲は正調と、人気ボーカルグループ「GReeeeN」作曲の「この地へ~」。常連チームに加え、とさでん交通、高知県警など当日はよさこい関連業務に忙殺される企業・団体や、通常は体力面で参加できない幼児のチームも参加。米国やブラジル、台湾など海外からの投稿もあった。これらを個別に順次公開してきたほか、正調1曲、「この地へ~」1曲にまとめて公開する。

 「土佐電鉄グループ」として1994年を最後に参加が途絶えたとさでん交通。以降は祭りの4日間、輸送業務など社員総動員で裏方に徹している。今回は運転手や事務職員ら12人が参加。「小学校の運動会以来初めて踊る人」もいるとか。

 撮影に使われたのは26年ぶりに日の目を見た特製鳴子。社内の段ボール箱の中から20個ほど見つかった。かつて土佐電鉄チームで踊ったことがある高橋美穂さん(60)は「この鳴子がまだあったことにびっくりした。みんなでわいわい練習して踊るのは久しぶりで、昔を思い出して懐かしかった」。

県警の動画の1シーン(提供)
県警の動画の1シーン(提供)
 高知県警は4人の警察官が切れのある踊りを披露。動画の最後には、祭りの際の警察官の仕事ぶりを表した写真と「また、次のよさこいで。」のメッセージが流れる。「かっこいい」「勇気づけられた」といったコメントが500件近く寄せられたという。

 制作に携わった西森達也警部補(39)は「県警はいつもよさこいを大事に思っているけど、祭りの最中に表現する機会はない。今回は動画でよさこいを応援して、見た人に思いを伝えられた。作って良かった」と反響の大きさをかみしめた。

 県外の踊り子を出迎える空の玄関口、高知龍馬空港のターミナルビルを経営する第三セクター「高知空港ビル」は18人が発着便の合間を縫い、土産物店の前や屋上で鳴子を振った。初めて踊る人もいて「動画は何度も撮り直した」と恒石典子さん(44)。「仕事上、チームとして祭りに参加するのは難しいけど、今回はこんな形で参加できて、いい思い出になった」と声を弾ませた。

 「みんよさ」の泉創太代表(37)は「実際の総踊りだと舞台に上がれるのは150人まで。でも今年は人数を気にせず、みんなが参加できる。オンラインならではの良さだと思う」と盛り上がりに期待している。(河本真澄)

よさこい取材の担当記者らも鳴子を手に踊り、動画に収めました。「ぶっつけ本番でしたが、すごく楽しかったです」と3人は言っています(高知市本町3丁目の高知新聞社屋上)
よさこい取材の担当記者らも鳴子を手に踊り、動画に収めました。「ぶっつけ本番でしたが、すごく楽しかったです」と3人は言っています(高知市本町3丁目の高知新聞社屋上)
 高知新聞の記者も鳴子手に参加している。

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