2020.08.07 08:00

小社会 お盆帰省

 歌人の俵万智さんにこんな歌がある。〈ふるさとのよさつくづくと見えてきて三十代になるということ〉。以前の高知新聞に載った文芸評論家、細谷正充さんの「きょうの言葉」から拾った。

 10代のころに住んでいた福井県の武生を訪ね、若いころは地味に見えた土地を新鮮に感じて詠んだ歌だという。細谷さんは「年を取ることで、新たに見えてくる故郷の姿がある。それはとても幸せなことだ」と解説を添える。

 故郷の情景には親族や旧友の顔もあるだろう。本来なら、地方に住む者にとっても再会が楽しみなお盆休み。ところが、コロナ禍の今夏はここでも様相が違う。都会では親しい人への感染を恐れ、帰省したくても自重する「帰省難民」が増えそうだという。

 政治のメッセージが相変わらず分かりにくい。感染が拡大する地方には明確に自粛を求める知事もいる。政府の側は、対策が難しければ帰省は控えてとブレーキに軸足を置く専門家と、経済を重視する政権幹部との温度差がいわれる。

 県境をまたぐ移動という意味では、政府は「Go To トラベル」も進めている。背中を押したいのか、羽交い締めにしたいのか。一人一人の感染防止策の徹底は当然としても、首相らが言う「日本モデル」とは結局、国民の自己責任なのかという気もしてくる。

 担当大臣は「国民の箸の上げ下げまで言うつもりはない」。政治の責任感はつくづくと見えてこない。


8月7日のこよみ。
旧暦の6月18日に当たります。みずのえ うま 九紫 大安。
日の出は5時22分、日の入りは19時00分。
月の出は21時21分、月の入りは8時23分、月齢は17.4です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時51分、潮位84センチと、14時07分、潮位41センチです。
満潮は7時37分、潮位185センチと、20時36分、潮位182センチです。

8月8日のこよみ。
旧暦の6月19日に当たります。みずのと  ひつじ  八白  赤口 。
日の出は5時23分、日の入りは18時59分。
月の出は21時49分、月の入りは9時19分、月齢は18.4です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時25分、潮位82センチと、14時35分、潮位53センチです。
満潮は8時13分、潮位178センチと、21時02分、潮位179センチです。

カテゴリー: 小社会コラム

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