2020.08.06 08:41

いの町本川に縁起いい「白いキジ」誕生 40年で初

「本川手箱きじ生産企業組合」で生まれた白いキジ=左。長年生産に携わる住民も初めて見るという(いの町葛原)
「本川手箱きじ生産企業組合」で生まれた白いキジ=左。長年生産に携わる住民も初めて見るという(いの町葛原)
生産組合が名前募集
 高知県吾川郡いの町葛原の「本川手箱きじ生産企業組合」で、白いキジが生まれた。関係者によると、40年間で約20万羽がふ化した本川地域のキジ生産史上、初めてという。白いキジはその珍しさから縁起が良いとされており、本川手箱きじ生産企業組合はそのまま飼育し、名前も募集している。

 本川手箱きじ生産企業組合によると、地域では旧土佐郡本川村の主導で1981年からキジ生産を開始。2000年ごろには数戸が年8千羽ほどを出荷していたが、現在は本川手箱きじ生産企業組合のみで例年約4千羽を出している。

 白いキジが誕生したのは昨年4月。茶色のひなたちに交じって1匹だけ真っ白なメスがいた。職員は「ニワトリでも出てきたかとびっくりした」。

 山本周児理事長(61)も見たことがなく、地域の元生産者らに聞いても同じ。調べると、ツバメは14万~860万分の1の確率で白化個体が生まれるとの研究があったが、キジに関しては分からなかったという。

 ともかく珍しいひな。通常は一つの飼育場で600~700羽を育てるが、白いひなは色が違うことで仲間から攻撃されるのを恐れ、足の弱いキジなど約20羽と一緒に育てた。現在は体長約50センチ、体重約1キロに成長している。

 本来なら今年1月ごろに解体される運命だったが、山本理事長は「縁起がえいき出荷は考えんかった」。白いキジは古くから吉兆と扱われ、650(大化6)年、献上を受けた朝廷は元号を「白雉」に改めたとされる。

 山本理事長は「白いキジが組合のシンボル、地域の守り神のような存在になれば」と話し、会員制交流サイト(SNS)などでの発信も模索中。住民らにも親しみをもってもらおうと名前を募集することにした。

 応募方法は本川手箱きじ生産企業組合ウェブサイトで確認できる。8月31日締め切り。採用者にはキジの塩鍋セットを贈る。(山崎友裕)

カテゴリー: 環境・科学

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