2020.07.21 08:30

住宅地BBQの臭い迷惑【なるほど!こうち取材班 パートナー紙から】

いわゆる焼き肉とは違う本格的なバーベキューができるコンロ。ふたが付いて煙を制御しやすい(福井県永平寺町の「ラブとるズガーデン」)
いわゆる焼き肉とは違う本格的なバーベキューができるコンロ。ふたが付いて煙を制御しやすい(福井県永平寺町の「ラブとるズガーデン」)
 トラブル増加 専門家「時間配慮、機器工夫を」
 「近所の自宅バーベキュー(BBQ)の臭いに困っています」。漂う臭いで洗濯物を干せず迷惑しているという声が、福井新聞(福井市)の調査報道「ふくい特報班」に寄せられた。日本バーベキュー協会によると、同様のトラブルが全国で見られるという。新型コロナウイルスによる外出控えが自宅バーベキュー増の一因とも言われている。同協会は「迷惑にならないよう気を配るとともに、近所と十分にコミュニケーションをとってほしい」と話している。

 ふく特の無料通信アプリLINE(ライン)に投稿した福井県内の女性は、住宅地に住んでいるが、近所の家が頻繁にバーベキューをするという。

 大人数で長い時間やっているため、周辺に臭いが立ちこめ、話し声も気になる。「洗濯物を外に干せないのはもちろん、家の中にまで臭いが入ってくることもある」。近所のことなので強く言えず悩んでいる。

 福井県永平寺町のバーベキュー場「ラブとるズガーデン」の高田恭明さんによると、米国の本来のバーベキューは、ふたと煙突の付いた専用のコンロで肉の塊を焼くため煙を制御しやすい。

 一方、日本では「ホルモンやカルビなどを炭火で焼く、いわゆる焼き肉をする人が多いため大変な煙が出ることになる」(高田さん)という。投稿のケースも炭火で焼き肉をしていた。高田さんは「時間を短くするなどの配慮が必要だろう」と指摘する。

 本格バーベキューに“転向”するのも一手だ。米国で主流となっているガスグリルが数年前から日本でも販売されており、高田さんは「こういった機器を取り入れてみては」と提案する。バーベキュー場「ラブとるズガーデン」が運営する団体は、8月に「検定」を行い知識や実技を指導する予定だ。

 日本バーベキュー協会によると、都会ではマンションのベランダでバーベキューをしてトラブルになるケースもある。日本バーベキュー協会は愛好家へ「事前に近所へ断りを入れるなどお互いに理解を深めてほしい」と呼び掛けている。(福井新聞)

 県民・読者の情報提供に基づいて取材する「なるほど!こうち取材班」(略称=なるこ取材班)は、同様の調査報道に取り組む全国の地方紙と、記事交換などをするパートナー協定を結んでいます。各紙の記事を随時掲載します。

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