2020.07.16 08:40

高知大丸の約30店8月末までに閉店へ 20区画は新店の見通し

全国的にアパレル大手の店舗閉鎖が進み、高知大丸からも多くの店が撤退する(高知市帯屋町1丁目=反田浩昭撮影、画像の一部を加工しています)
全国的にアパレル大手の店舗閉鎖が進み、高知大丸からも多くの店が撤退する(高知市帯屋町1丁目=反田浩昭撮影、画像の一部を加工しています)
 高知大丸(高知市帯屋町1丁目)に入るショップのうち、婦人服や紳士服を中心に約30店が8月末までに閉店することが分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響などで、アパレル大手が全国で進める店舗の閉鎖が主な要因。高知大丸は「約20区画は次の店の見通しがついている。リビング雑貨を拡充するなど建物全体の構造改革も図りたい」としている。

 アパレル業界は近年、インターネット通販や低価格のファストファッションの台頭などで実店舗の販売不振が続く。さらに新型コロナの影響による店の休業や顧客の外出自粛も響き、消費が落ち込んでいる。

 高知大丸によると、撤退する店は本館と東館に分散し、合計した売り場面積は約1200平方メートルで、売り場の1フロア以上になる。

 このうち16店(計約千平方メートル)が、「23区」「ICB」「五大陸」「J・プレス」などアパレル大手、オンワードグループのブランド。オンワードは高知大丸に展開する全ブランドを8月末に閉店する。

 オンワードは、これまで百貨店を主戦場としてきたが、構造改革の一環で2019年から店舗閉鎖、ネット通販の強化を加速。2020年2月期(2019年3月~2020年2月)に国内外で約700店を閉めたのに続き、今年4月にはさらに約700店の閉鎖を検討していると表明していた。

 オンワードブランドは衣料品販売の中で売上高や人気が高く、一部の婦人服ブランドについては、高知大丸は9月以降も当面、自社スタッフで販売する方針。紳士服を含めたその他のブランドは、催事などで扱うという。

 ほかに、新型コロナの影響などで5月に経営破綻したアパレル大手、レナウンの「シンプルライフ」「エンスウィート」など約10ブランドが7月末で閉店。別会社の数店舗も8月末で撤退する。

 高知大丸の小島尚・取締役営業推進部長は「主力ブランドが一気に抜ける影響は避けられないが、速やかに店舗の入れ替えを進めていく」とし、2021年秋に予定する大型改装を念頭に「モノだけでない(体験型の)コトのニーズにも応え、存在価値を示したい」と話している。(井上智仁)

カテゴリー: 政治・経済高知中央

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