2020.07.16 08:33

本物の絵金屏風を眼前で 祭り中止受け特別公開 香南市

館内に展示されている絵金の芝居絵屏風(香南市の絵金蔵)
館内に展示されている絵金の芝居絵屏風(香南市の絵金蔵)
 幕末の絵師、絵金こと金蔵が描いた芝居絵屏風(びょうぶ)を収蔵・管理する絵金蔵(香南市赤岡町)で、「ホンモノにあえる一カ月」と銘打った特別展が開かれている。薫蒸事故の修復を終えた作品も含め、8月2日まで公開されている。

 絵金蔵の常設展示はレプリカ。本物は収蔵庫の壁の穴越しにのぞき見る形で展示されており、絵金祭りの時期にだけ、所有者の民家の軒先に飾られる。

 今年の祭りは7月18、19日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で中止に。そこで「祭りと同じように、本物を眼前で見てほしい」と、館内で2、3点ずつ公開することにした。

 本格修復や県外に出張展示中の計8点を除く10点が対象で、14日からは歌舞伎の演目を題材にした「義経千本桜 鮓屋(すしや)」など3点が登場。2010年の薫蒸事故に遭った5点も、1点ずつ入れ替え展示され、こちらはガラス越しに鑑賞できる。

 また、絵金や弟子らが和紙に描いた人物の下絵など白描6点も展示しており、絵金の世界に引き込まれる内容となっている。学芸員の福原明理さん(31)は「改めて絵金の魅力を体感してほしい」と話している。(川嶋幹鷹)

カテゴリー: 文化・芸能香長

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