2020.07.11 08:50

安芸市に7~10世紀古代寺院の仏塔 統合中学校予定地の瓜尻遺跡 豪族の氏寺か

 安芸市僧津の統合中学校の建設予定地に広がる瓜尻(うりじり)遺跡で、仏塔最上部に飾る水煙(すいえん)が県内で初めて確認されるなど、重要な遺物が多数見つかり、7~10世紀にかけて大規模な古代寺院が存在していたことが分かった。安芸市教育委員会の試掘や専門家による踏査で判明。安芸郡の豪族が造った氏寺(うじでら)と推測されている。

発見された青銅製の水煙の破片(安芸市僧津)
発見された青銅製の水煙の破片(安芸市僧津)
 
 市立安芸中と清水ケ丘中を統合した新中学校の校舎建設予定地は、岩崎弥太郎生家の東約600メートル。同市教委が昨年12月~今年2月に実施した試掘で古代寺院に関わる遺構や遺物が多数見つかり、市が本格的な発掘が必要と判断。発掘調査に伴い、新中学校の校舎建設と開校がそれぞれ少なくとも1年遅れる見通しになっている。
試掘などで大量に確認された古代の瓦(安芸市の市立歴史民俗資料館)
試掘などで大量に確認された古代の瓦(安芸市の市立歴史民俗資料館)
 
 同市教委は、当地に古代の寺があったとする文献や伝承はないが、遺物の年代から「周辺に白鳳(はくほう)、奈良、平安期にかけて瓦葺(ぶ)きの寺院が立っていた」と推定。これまで県内では土佐国分寺(南国市)やコゴロク廃寺(安芸郡奈半利町)などが古代寺院と推定されており、今回が9例目となる。...

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カテゴリー: 文化・芸能安芸

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