2020.07.07 08:37

フォっトけないす 琴ケ浜で郷土愛熱唱 ドスコイシスターズ(芸西村)

太平洋をバックに熱唱するドスコイシスターズの面々(芸西村の琴ケ浜)
太平洋をバックに熱唱するドスコイシスターズの面々(芸西村の琴ケ浜)
 ある晴れた昼下がり。高知県安芸郡芸西村の琴ケ浜に、女性たちの元気な歌声が響いていた。
 
 ♪白砂青松琴ケ浜 南に広がる太平洋 寄せては返す波しぶき 潮吹く魚も泳ぎよる―
 
“プロデューサー”を務める藤戸博康さん(同村和食甲の芸西接骨院)
“プロデューサー”を務める藤戸博康さん(同村和食甲の芸西接骨院)
 歌うは、地元女性ら12人のグループ「ドスコイシスターズ」。曲は村応援ソング「芸西づくし」。新型コロナウイルス禍の練習に、海岸を訪れたという。曲はポップス調だが、歌詞が渋い。
 
 ♪老若男女が集い合い 人情・絆も絡み合い 相撲でいうならこれまさに がっぷり組んだる四つ相撲― 
 
歌詞には村の魅力が詰め込まれている
歌詞には村の魅力が詰め込まれている
 そんな「芸西づくし」誕生のきっかけは2012年、芸西村教育委員会が企画した「ザ・大相撲展」。地元ならではの甚句をつくろう、となった。相談を受けたのが、地元で接骨院を営む藤戸博康さん(64)。東京農業大学時代の1977年に東日本学生選手権で個人準優勝の経験もある元アマ力士だ。
 
 藤戸さんは知人に作詞を依頼。タコの山に、天文台、かっぱ市に竹の子笠…。芸西村の名所や特産品をふんだんに盛り込んだ甚句ができた。芸西村文化資料館で披露され、大好評だったが、以降は歌われることもなかった。
 
 数年が過ぎたころ、藤戸さんは「このまま埋もれるのはもったいない。村民に広めたい」と考えた。ただ「甚句は節回しが難しい。一般受けもしなさそう」。知人にポップな曲作りを依頼。患者らに呼び掛け、歌い手を募集。こうして2018年、「ドスコイシスターズ」が誕生した。
 
 藤戸さんが勝手に付けたメンバーのしこ名は「江戸子宝山」「ワハハ富士」「響小町」…。これまで芸西村の芸能発表会などに出場したものの、コロナ禍で歌声を響かせる舞台がない。メンバーの一人、「戦闘龍」こと仙頭龍子さん(68)は、パワフルに訴える。
 
 「歌には村の良さが全部出てくる。ラストの『おいらも一生ここで住む』。この歌詞がえい。村内放送で使ってほしいわ」(森部智成)

カテゴリー: 社会安芸

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