2020.07.03 08:30

乳幼児に多い夏の風邪 手洗い、うがいで予防を

ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱
 子どもの具合が急に悪くなり、困ったり、不安になったりした経験はありませんか。高知新聞社の子育て応援ウェブメディア「ココハレ」では、高知医療センターの元病院長で小児科医の吉川清志さん(現土佐希望の家医療福祉センター長)が子どもの病気への疑問や悩みに答える「教えて!吉川先生」を掲載しています。7~8月に流行する「夏の風邪」について聞きました。

イラスト・岡崎紗和 
イラスト・岡崎紗和 
 Q 夏に流行する感染症とは

 A ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱が主な夏の風邪です
 毎年7~8月ごろに流行する「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱(プール熱)」は、ウイルスに感染して起こる疾患です。保育園や幼稚園に通う年代の子どもがかかることが多く、いずれも治療薬はありません。必要であれば症状を和らげる薬を使いながら、自分の力で治るのを待ちます。

 ◇ 

Q ヘルパンギーナとは

A 突然発熱し、口内炎ができます
 突然の発熱が特徴で、38~39度台の熱が平均して3~4日ほど続きます。口の中に口内疹(こうないしん)というぶつぶつができた後、破れて口内炎になります。

 喉の痛みで水分を取ることが難しい場合は、点滴などで対応します。

 ◇ 

Q 手足口病とは

A 手と足、口の中にぶつぶつができます
 発熱が見られるのは3分の1ほどで、多くはぶつぶつで気付きます。手足のぶつぶつは痛くもかゆくもなく、かさぶたにもなりません。膝とお尻の辺りに発疹が出ることもあります。口の中は口内炎で、喉の奥の方にでき、少し痛いです。

 ぶつぶつが出た時点では人にうつす可能性はほぼありません。熱が出ていなければ、登園してかまいません。

 ◇ 

Q 咽頭結膜熱とは

A 発熱し、喉が腫れ、結膜炎になります
 38~39度台の熱が長ければ1週間くらい続きます。喉が赤くなり、へんとう腺が腫れ、白い膿(うみ)が付きます。目やにが出て目が赤くなる結膜炎も起こります。

 アデノウイルスが原因で、最近は冬にも流行が見られます。原則として、熱などの主な症状がなくなって2日以上経過したら、登園してかまいません。

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Q 予防方法は

A 手洗い、うがいをしっかり行いましょう
 主な感染経路は「飛まつ感染」「接触感染」です。予防の基本は手洗いとうがいです。
 新型コロナウイルスの感染予防と同じように、登校・登園した時、家に帰った時、食事前やトイレの後にせっけんと流水で20秒以上かけて手を洗いましょう。小さな子どもはうがいができないので、手洗いをしっかりやりましょう。

 特に気を付けてほしいのが、排便後とおむつ替えです。夏風邪の原因となるウイルスは、症状が消えた後も2~4週間の長期にわたって、便の中に排出されます。ウイルスは知らず知らずのうちに手に付着していますので、しっかり手を洗ってください。

 咽頭結膜熱では結膜炎があり、タオルに目やにが付着して感染する可能性があります。タオルは別の物を使いましょう。

しっかり食べて抵抗力
 ■吉川先生より

 夏風邪も新型コロナウイルスもウイルスが原因となって起こる病気です。目に見えないウイルスをゼロにすることはできません。十分に手を洗い、規則正しい生活をして、しっかり食べて十分な抵抗力を保つなど、できる予防をきちんとやってください。

詳しくは「ココハレ」で
 「教えて!吉川先生」では「夏の風邪」のほか、「予防接種」「新型コロナウイルス」について詳しく紹介しています。こちらからどうぞ。

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