2020.06.29 14:31

高知 昭和51年 武吉孝夫の写真を歩く 第7部 片木太郎も見た風景(1)はね橋

 昭和50年代には洋画家、片木太郎さんは50代で、広く画業が認められた存在。一方の武吉孝夫さんは30代の写真青年で、「昭和51年」作品群の出版は、全く念頭になかった。

 武吉さんは生前の片木さんと何度か会う機会があったが、短い会話を交わす程度だったという。

 今回の5回シリーズでは、2人がそれぞれに切り取り、期せずして重なった風景を眺めてみよう。

【写真1】「はね橋」の向こうに一対のプラタナス。左手を江ノ口川が流れる(武吉孝夫さん写真集「昭和51年を歩く」より)
【写真1】「はね橋」の向こうに一対のプラタナス。左手を江ノ口川が流れる(武吉孝夫さん写真集「昭和51年を歩く」より)
樹木の門 愛した画家
 これも、高知市内で失われた風景の一つ。

 高知駅の南東、江ノ口川と新堀川が直角に交わる場所だ。

 写真前方に架かる小さな橋が、新堀川をまたぐ「はね橋」。はね橋から奥へ、江ノ口川に沿って小道が延びている(写真1)。

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【油彩画】片木太郎さんが描いた「プラタナスの門」(1981年)
【油彩画】片木太郎さんが描いた「プラタナスの門」(1981年)
 同じ風景を、高知で生まれ育った洋画家、片木太郎さん(1926~99年)が描いている。...

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