2020.06.29 08:41

高知県内の小売りレジ袋2~5円 7月から 小規模店は戸惑いも

レジ袋の有料化を知らせる掲示(高知市内のスーパー)
レジ袋の有料化を知らせる掲示(高知市内のスーパー)
 プラスチックごみ削減のため、7月1日からプラスチック製レジ袋が原則、有料化される。高知県内スーパーでは1枚2~5円で売る店が多く、それに備えたマイバッグの売り上げも好調。一方、小規模な小売店では対応にばらつきも見られる。
 
 有料化は容器包装リサイクル法の省令改正で事業者に義務付けられ、1枚1円以上の価格にしなければならない。ただ、厚さが0・05ミリ以上で繰り返し使用できることが明記された袋や、植物由来のバイオマス素材を25%以上含む袋などはプラ製でも対象外となる。
 
 高知県内スーパーでは、環境への配慮からバイオマス配合のレジ袋を導入した上で2~5円で販売する例が多い。サニーマート、サンシャイン、ナンコクスーパーがそうで、大きさによって設定価格が異なり、店内の張り紙や放送で周知を図っている。
 
 バイオマス配合の袋でも課金するのは「レジ袋の使用量を減らし、脱プラを推進することが目的ですから。収益が出た場合は、地域の環境保全活動に活用します」とサニーマート担当者。
 
 課金によるレジ袋の“辞退率”は、3月から有料化しているマルナカによると約80%。マイバッグやマイバスケットの販売コーナーを拡充したサンシャインの店舗では「週を追うごとに売れ行きが伸びています」という。
 
 時代の要請でもある環境の負荷軽減。だが、個人事業主や小規模な小売業者は賛同しつつ、戸惑いもある。
 
 従来のレジ袋を2~5円で有料化する高知市内の青果店は「バイオ素材のレジ袋の導入も考えたけど、まだ流通量も少なく価格も高い」。ある土産物店は「お土産を小分けにする袋は何枚も必要。それを全部購入してもらうのは申し訳ない気もする」と話す。
 
 高知市中心商店街の雑貨店は「有料か無料かで、お客さんが他の店に行ってしまうのを避けたい」といい、厚めの袋に切り替えて無料配布する。ただ、従来よりコスト増は避けられず「他店の対応次第で有料化も考える」とこぼした。
 
 制度は浸透途上で、枚数にかかわらず一会計で3円とする店や、従来のレジ袋をそのまま無料配布する予定の店も。四国経済産業局は「省令のガイドラインに従ってほしい」とし、引き続き啓発に努めるとしている。
 
 消費者からは「3円ぐらいなら気にせず払う」との声もあるが、日頃から環境に配慮してマイバッグを使う女性(52)は「他に減らすべきプラスチックはいろいろあるけど、一番身近なプラ製品が有料になることで、使い捨ての習慣を見直すきっかけになればいいと思う」と話した。(宮内萌子)

カテゴリー: 環境・科学高知中央

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