2020.06.26 08:37

高知城の棟札を探せ! 市民団体が懸賞金500万円 情報提供を

高知城に展示されている棟札
高知城に展示されている棟札
国宝“格上げ”目指す
 高知城の国宝化を目指す民間団体が、天守が再建された1740年代に作られたはずの棟札を、500万円の懸賞金をかけて探している。棟札は天守がいつ建てられたかを確認できる重要な史料で、所在不明になっている。メンバーは「高知城は高知の宝。棟札を見つけて、国宝化につなげたい」と情報提供を呼び掛けている。

 棟札は、建物を棟上げする時に施主や年月日などを記し、天井裏などに取り付ける札。高知城の天守は1603年に完成し、1727年の大火で焼失。藩政史料「皆山(かいざん)集」には1749年に再建されたと記され、今もその姿が残る。

 江戸時代までに建てられた天守が残る城は全国に12のみ。うち国宝は5城で、高知城など残る7城は重要文化財に指定されている。国宝5城は建てられたのが1537年(犬山城)から1611年(松江城)までと高知城より古く、高知城が国宝に“格上げ”されるには、天守に関する学術的な研究成果など「新たな知見」が必要とされている。

 重文だった松江城(松江市)が2015年に国宝に指定された際には、松江市が懸賞金500万円をかけて行方不明の祈祷(きとう)札を捜索。市職員が近くの神社で発見し、記載内容が城の完成年を確定する「新知見」として役立った。

 松江城の国宝化が刺激となって、高知県内の歴史愛好家らも2015年以降、「高知城を国宝にする県民の集い」(浜田英宏会長)や「龍馬同盟」(伴武澄会長)を立ち上げて活動。「新たな知見」のためには、天守の再建年を裏付ける一次史料が必要との考えから、メンバーが500万円の提供を申し出て、2団体が合同で22日から懸賞金の呼び掛けを始めた。

 対象は、再建時の棟札、図面などの史料。高知城には現在、天守を後年修復した時に作った棟札や追手門を建て替えた際の棟札などが残っている。

 事務局を務める土佐史談会理事の島崎順也さん(75)は「どこかにあるはず。古美術商に流れ、民家に眠っていることも考えられる。高知の活性化のためにも発見し、国宝化の運動を盛り上げたい」と話している。問い合わせ、情報提供は島崎さん(090・3783・1625)へ。(松田さやか)

カテゴリー: 主要文化・芸能高知中央

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