2020.06.20 08:40

室戸イルカ施設 管理者が撤退 コロナ不振で9月末 市は営業継続へ公募

昨年の大型連休中、多くの行楽客でにぎわう室戸ドルフィンセンター(室戸市室戸岬町)
昨年の大型連休中、多くの行楽客でにぎわう室戸ドルフィンセンター(室戸市室戸岬町)
 室戸市室戸岬町の人気観光施設、室戸ドルフィンセンターを運営する特定NPO法人「室戸ドルフィンプロジェクト」(植田新作理事長)が新型コロナウイルスの影響で資金難に陥り、9月末で撤退することが19日、分かった。植田理事長は「苦渋の決断。悔しい思いでいっぱい」と話している。 

 室戸ドルフィンセンターは、市と麻布大がイルカ介在療法研究のため開設した施設をベースに、2006年4月に同法人が開業。12年度に市が事務所や陸上プールを整備し、13年4月から同法人が指定管理者となった。

 イルカとの遊泳体験が人気で、むろと廃校水族館(同市室戸岬町)がオープンした18年度は2万7624人、19年度は2万6634人が訪れた。

 市や同法人によると、運営資金の大半は指定管理料や補助金以外の、入場・体験料、グッズ売り上げに頼っている。しかし、コロナ対策で臨時休業した3月7~16日、4月18日~5月17日は、これらの収入がゼロに。大阪府のイルカ飼育会社に払う委託料などが重荷となり、資金繰りに窮したという。

 同法人は3日に理事会、総会を開いて撤退方針を固め、17日に市に申し出。指定管理期間は21年3月末までだが、市は「コロナの影響で、やむを得ない」と受理した。

 植田理事長は、「大型連休と夏休みで年間収入の大半を稼ぐが、その一角をコロナで失った。この2年は黒字。廃校水族館との相乗効果で室戸を盛り上げていけると感じていただけに、非常に悔しい」と話している。

 同市を代表する観光施設だけに、植田壮一郎市長は市議会6月定例会で「(10月以降)休館とならないよう、次期指定管理者を公募する」とした。(大野耕一郎)

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カテゴリー: 社会新型コロナウイルス社会室戸

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