2020.06.13 08:41

高知城の手すり補修へ 天守閣の高欄を化粧直し 8~11月眺望可

天守最上階の高欄の補修工事のため足場が組まれた高知城(12日午前=佐藤邦昭撮影)
天守最上階の高欄の補修工事のため足場が組まれた高知城(12日午前=佐藤邦昭撮影)
来年1月まで作業
 高知城天守で約10年ぶりに“化粧直し”が行われている。最上階にある「高欄(こうらん)」と呼ばれる手すりの補修と塗り直し。間もなく始まる手すりの撤去(7月末まで予定)と、再設置(11月後半~来年1月末予定)の作業中は天守から眺望できない。

 高欄は、天守最上階の四方を巡る“ベランダ”部分にある。一辺が幅7メートル、高さ90センチほどで、黒光りする漆塗りが特徴。

 高知県教育委員会文化財課によると、土佐藩初代藩主の山内一豊が土佐入国前に城主を務めた掛川城(静岡県)を模してつくった。江戸時代の大火、再建、昭和の大改修による取り換えを経ているが、様式、材質、作製技法は往時のままという。

 漆や木材の老朽化対策として10~20年に1度補修を行っている。今回は2009年以来11年ぶりの補修で、総工費は3600万円。

 現在、最上階に櫓組(やぐらぐ)みのような足場の設置が終わったところ。今後、この周囲を防護シートで覆った上で高欄を取り外す。

 取り外した高欄はまず漆の塗り直しのため、広島県の厳島神社の塗装を手掛ける広島県の業者に移送。高知県内の業者に委託し老朽化した部分も補修する。

 高欄を撤去した後、再設置までの間(8~11月前半)も天守からの眺望を楽しめるよう、仮の手すりを設置する。再設置は11月後半から来年1月にかけて行う。

 高知県教育委員会文化財課は「城の保存と利用者の安全性のためにどうしても必要な補修。終われば美しい姿がよみがえるので楽しみにしていてほしい」としている。(宮崎順一)

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