2020.06.08 08:44

虚ろな税 奈半利事件の実相(1)「公共と離れたところがある」 制度悪用?エース職員なぜ

 「ふるさと納税」で全国有数の寄付金を得ていた高知県奈半利(なはり)町の職員と親族、返礼品業者が贈収賄容疑で次々と逮捕された。海辺の町でいったい何が起きていたのか。この制度はなぜ生まれ、できた制度は何を生んでいるのか。高知新聞の報道部と地元支局が事件の実相を追う連載「虚(うつ)ろな税(ちから)」は、高知新聞Plusで全文読むことができます。


制度悪用?エース職員なぜ
 2019年8月。猛暑の盛りに、高知県東部の安芸郡奈半利町で1人の町職員が2カ月ほどの休職に入った。
 
 地方創生課課長補佐の柏木雄太(41)。ふるさと納税を長く担当し、「エース職員」として町内外に名を知られていた。
 
 3千人余りが暮らす海沿いの小さな町。その中心にある3階建ての役場に、ほどなく県警の捜査員が姿を現した。
 
町役場から押収した資料を運び出す県警捜査員 (3月3日夜、奈半利町乙)
町役場から押収した資料を運び出す県警捜査員 (3月3日夜、奈半利町乙)

 休職の表向きの理由は「体調」だった。しかし、町役場で任意の調べを始めたのは、知能犯を担当する県警本部の捜査2課員。
 
 「雄太が何かやったが?」「4月にあった町議選絡み?」「使い込みやろか?」―。あちこちで臆測が飛び交う。やがて捜査員の聞き込みがふるさと納税の返礼品業者に及ぶにつれ、町は騒然となっていった。...

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