2020.06.06 14:45

コロナで生活苦の学生×慢性的人手不足の農家 高知大生が橋渡し

JA高知市とまず連携農業バイトのマッチングを模索する(左から)立野雄二郎さん、前田大我さん、稲葉涼太さん(南国市三畠の久万農園)
農業バイトのマッチングを模索する(左から)立野雄二郎さん、前田大我さん、稲葉涼太さん(南国市三畠の久万農園)

 新型コロナウイルスでアルバイトの収入を失い、生活に苦しむ学生。そして、慢性的な人手不足に悩む農家―。この二つを結び付けようと、高知大生が奮闘している。

 5月末、田園風景が広がる南国市三畠の久万農園。青空の下のビニールハウスに入ると、イチゴがたわわに実っていた。

 「甘い! 取りたては味が違いますね」

 ひょいっと一つつまんで頬張るのは、農園でバイトとして働く高知大学地域協働学部4年の立野(たつの)雄二郎さん(22)=北海道室蘭市出身。

 高校3年の時に父を亡くし、大学では月8万円の奨学金とバイトでやりくりしてきた。「農業の収穫を手伝うバイトはコロナの影響が少ない。野菜をお土産にいただければ食費が助かる」。今は農村と学生をマッチングさせるサービスを計画中だ。

■退学も検討
 計画を思い立ったのは4月。新入生の悩みを在学生がネットで応じる企画がきっかけだった。閉じこもりがちな新入生を画面越しに見て、「こんな大学生活、かわいそすぎる」。胸に迫るものがあった。

 地域協働学部の前田大我さん(18)=埼玉県寄居町出身=は「入学後の実習を楽しみに来たのに全て遠隔授業。戸惑ってます」。同学部の稲葉涼太さん(18)=松山市出身=も「サークル、留学、バイト。学生らしい経験をしたいのに何もできないのかと…」と落ち込んでいた。

 一方、在学生の間では「バイトを解雇された」「飲食店の休業で働けなくなった」という悲鳴が上がっていた。高知大生は約7割が県外出身。バイトの収入が“生命線”になっている学生も少なくない。...

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