2020.05.28 08:39

【動画】土佐町の中島観音堂を3Dデータ化 維持管理に活用へ


木造十一面観音立像を3Dレーザースキャンする「タカチ測建」の社員(土佐町田井の中島観音堂)
木造十一面観音立像を3Dレーザースキャンする「タカチ測建」の社員(土佐町田井の中島観音堂)
高知市の測量会社が提供
 高知県土佐郡土佐町田井の中島観音堂や堂内の文化財などがこのほど、レーザースキャンで3Dデータ化された。土佐町は構造などの精密な記録を今後の維持管理に役立てるほか、土佐町のグッズとして模型を作る構想もあるという。

中島観音堂の3D画像。VR(仮想現実)体験にも活用できる(タカチ測建提供)
中島観音堂の3D画像。VR(仮想現実)体験にも活用できる(タカチ測建提供)
 土佐町にデータを提供したのは、土木建設の測量や設計を手掛ける「タカチ測建」(本社・高知市)。昨秋、対象物に毎秒100万回超のレーザーを当て距離を測定するスキャナーを導入した。短時間で精密に計測でき、全国的にも土木分野のほか、文化財の保護に活用する動きがあるという。

 タカチ測建は将来の市場開拓とノウハウ蓄積を狙い、高知県内の自治体に無償での文化財スキャンを呼び掛け。これまでに高知市の土佐神社や高知城、高岡郡四万十町の旧十和村役場庁舎などを測定した。

 土佐町の中島観音堂は、2019年の台風で石灯籠や石段などが損壊したこともあり、タカチ測建は「3Dで現状保存すれば、今後被災しても修復に役立つ」と提案。4月下旬から高知県有形文化財「木造十一面観音立像」を含め、敷地内をくまなく計測した。同様に土佐町地蔵寺の地蔵堂もスキャンした。

 データは3D映像で見ることができ、仮想現実(VR)用ゴーグルを使えばバーチャル“参拝”も可能。町内ではウェブサイト「とさちょうものがたり」の編集部が導入している3Dプリンターで、仏像や彫刻のミニチュアを作ることも検討されている。

 計測に立ち会った土佐町職員の町田健太さん(35)は「目からうろこのありがたい技術。町のためにフル活用したい」と話した。(竹内将史)

カテゴリー: 文化・芸能祭事・イベント嶺北

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