2020.05.27 08:39

ワクドキ!こうち総文(4) 繋ぐ、繋がる「ウェブ総文」


 7月31日~8月6日に開かれる全国高校総合文化祭「2020こうち総文」。高知県で初めての総文ですが、新型コロナウイルスの影響で、全国の高校生が集まらない〝ウェブ開催〟という形になりました。

 とはいえ、全国の高校生が文化芸術活動を通して結び付くという、毎年の総文の理念は不変。こうち総文は、新たな形での結び付きを創造する大会ともいえそうです。

 そんな中、今回の「ワクドキ!こうち総文」は、大会イメージソング「繋(つな)ぐ」に注目。歌に込められた、結び付くことへの思いに迫りました。生徒実行委員執筆の4こま漫画「そうかっ!」も、どうぞお楽しみください。(「こうち総文」取材班)


大会イメージソング 作者の思い
 こうち総文の大会イメージソング「繋(つな)ぐ」。歌詞は2017年度、曲は2018年度にそれぞれ公募され、高知学芸高校の生徒2人の歌詞に中村高校生7人が曲を付けて生まれました。
 「オンラインだからこその新しい繋がり方を見つけてほしい」

 「仲間を大切にして、総文を全力で楽しんでもらえれば」

 インタビューに応じてくれた作詞、作曲メンバーが抱く、歌や総文への思いとは―。

乗り越えて、前向きに 作詞メンバー 山口涼(すず)さん 学芸高校出身
「作詞は、部活の帰り道に萩原さんと一緒に話しながらやっていたんです」と話す山口涼さん(高知市内)
 「部活で失敗したり、落ち込んだりした時のネガティブな気持ちと、それを乗り越えて前を向いていく姿を表現したかった」

 高1時の歌詞公募で、初めて作詞にチャレンジしたという山口涼さん(18)=早稲田大1年。所属していた学芸高校コーラス部の同級生、萩原里保さんと2人で、「部活と仲間」をテーマに詞を考えていきました。

 自身の部活動では、部員間で意見がぶつかり合うことが多かったそう。「相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるって、大事だな」。そんな思いが頭の中にあったといいます。「コーラス部に入っていなければ、この歌詞は書けなかったかもしれません」

 題名は「繋ぐ」。作詞前から思い付いていたといい、「全国の高校生がいろんな人と出会い、繋がるのが総文。そんなイメージがあったんです」とにっこり。

 ウェブ開催となったこうち総文にも、「オンラインだからこそできることがあるはず。悲観的にならず、新しい繋がり方を見つけられたらいいですね」と期待を寄せます。

 実は山口さん、高2の夏から引退までの1年余り、総文の生徒実行委員として大会準備に携わってきました。通常開催できない悔しさはあるといいますが、それ以上に総文が持つ「繋ぐ」「繋がる」力を信じています。

 「私は部活や総文の活動で、たくさんの人と出会い、成長することができました。開催の仕方は変わっても、『繋ぐ』という根っこの部分は変わらない」

 乗り越えて、前を向く―。歌詞に込めたその思いはきっと、全国の高校生に届くことでしょう。

悔いのないよう、全力で 作曲メンバー 新谷柊弥(しんたにしゅうや)さん 中村高校出身
「繋ぐ」のCDを手に、作曲についての工夫などを話す新谷柊弥さん(四万十市内)
 「繋ぐ」の曲は、中村高校で音楽の授業を選択していた当時の3年生7人で作られました。その中で、基となるメロディーを考えたのが新谷柊弥さん(19)=徳島文理大2年=です。

 当時、曲作りの経験はほとんどなかった新谷さんでしたが、パソコンの作曲ソフトを使って、数日で仕上げたそう。歌詞に感じた「前向きな雰囲気」を生かしつつ、「老若男女問わず親しまれるような、爽やかな曲調に」と、シンプルなメロディーを意識したといいます。

 細部は7人で話し合いながら決定。「曲のエネルギーをため込んで、思い切り発散させるため、サビを2回繰り返す」というアイデアも、その中で生まれました。

 歌詞の言葉にぴったり合わせてメロディーを作る難しさを感じながらも、この経験をきっかけに自信が付いたという新谷さん。今でも趣味として、下宿先でキーボードを使って作曲を続けているといいます。

 総文の変則開催については、「残念だけど、仕方ない」とぽつり。「でも、この曲が、全国の高校生同士が『繋がる』媒体になればうれしいですね。こうち総文といえばこの曲!と思ってもらえれば」

 そして高校生に、こうエールを送りました。「高校時代に出会う友達は一生もの。総文は通常開催ではなくなってしまったけれど、仲間を大切にして、今しかできないことを全力で、悔いのないように楽しんでほしい」

★「繋ぐ」を聴きたい、動画で見たい
【プレ大会総合開会式・プレ大会パレードの動画】
「プレ大会総合開会式」(昨年11月)をクリック!
 式典での合唱(14分33秒~)
 グランドフィナーレ(1時間25分38秒~)

【大会イメージソングの音源】
 女声三部合唱、吹奏楽、吹奏楽伴奏、混声四部合唱、
 ピアノ独奏、ミュージカルの6バージョンが聴けます


【現時点での大会プラン】
 ウェブを活用しての〝変則開催〟となった「2020こうち総文」。現時点で検討されている開催内容を、大まかに整理しました。(日程、内容などは今後、変更される場合があります)

1.ウェブ総文
 開催各部門の参加者や出品作品などを、ウェブサイトで紹介します

2.総合開会式(8/6予定)
 式典やウェブ総文ならではの生徒の交流、ミュージカルなどの開催地発表ステージを予定。編集した映像のウェブ公開も計画されています

3.実施報告発表会
 各部門に出品された作品の展示、音楽系や舞台発表系の部門のステージ発表などが考えられています

4.部門記録集
 各部門の生徒実行委員の取り組みや参加校・参加者、作品などを掲載した冊子。全国の参加校などに送られます

5.生徒実行委員会報告書
 生徒実行委員会のこれまでの活動を、冊子にまとめます


作/橋田百菜さん(土佐女子高3年)、長田里菜さん(岡豊高3年)=生徒実行委員・広報デザイン委員

 土佐湾の荒波がモチーフの〝なる子ヘアー〟。生徒実行委員たちも、コロナの荒波に負けず、史上初のウェブ開催へ全力疾走中! 髪形だって気合の表れ? でも、校則違反って言われない程度にね…。

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カテゴリー: 教育こうち総文教育

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