2020.05.19 08:37

【動画】立ち往生ウミガメ 住民らブロックの間から救出 南国市

消波ブロックの間に落下して身動きがとれなくなったアカウミガメ
消波ブロックの間に落下して身動きがとれなくなったアカウミガメ
 高知県南国市浜改田の海岸で18日早朝、消波ブロックの間で身動きが取れなくなったアカウミガメが見つかり、地元住民らが協力して1時間半がかりで救出した。産卵に適した場所を探しているうちに砂浜から落下したとみられる。住民から「産みに戻ってきてよ」と見送られ、カメは元気に海へ帰った。
 
 
助け出したウミガメが海へ帰るのを見守る住民ら(南国市浜改田)
助け出したウミガメが海へ帰るのを見守る住民ら(南国市浜改田)
 午前5時ごろ、「南国市うみがめ守ろう会」(松木義夫会長)の中沢光明さん(72)が、波打ち際から続く上陸跡を確認。産卵や海に戻った跡はなかった。足跡をたどると、排水路前に配置された約2・5メートル下の消波ブロックの間に体長約110センチのカメが落ちていた。ブロックと砂に阻まれて出ることができず、衰弱した様子だったという。
 
 連絡を受けたメンバーや近くの住民ら11人が駆けつけたが、力自慢でも抱え上げられず、重機が入る空間もないため救出は難航。結局、シャベルなどでカメの腹の下の砂を掘り下げてスペースを広げ、脱出させた。
 
 当初はぐったりしていたカメだったが、日の出とともにのそのそと波打ち際へ。「疲れたろう。よう頑張ったなあ」。住民の拍手に送られたカメは「ありがとう」と応えるように何度も足を振っては海中へ消えた。
 
 南国市では今季、13日に県内初産卵が確認されたばかり。上陸は3例目だが、メンバーたちも「こんなやっかいな遭難は初めて」とびっくり。中沢さんは「地元の協力がなかったら、助けることはできんかったろう。日々の見守りを続けていかなね」と話していた。(横田宰成)

カテゴリー: 主要環境・科学香長

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