2020.05.15 08:38

オンラインでも返杯魂 四万十町青年団が広がりに期待 

パソコン画面に向かって「返杯」。杯を差し出す松葉川青年団の坂本仁さん(四万十町七里甲)
パソコン画面に向かって「返杯」。杯を差し出す松葉川青年団の坂本仁さん(四万十町七里甲)
 新型コロナウイルス対策で「オンライン飲み会」が全国に広がる中、土佐の酒文化である返杯もインターネット上で行おうと、高知県高岡郡四万十町の松葉川青年団がこのほど、「オンライン返杯」と銘打った飲み会を開いた。
 
 高知県は飛沫(ひまつ)や接触による感染リスクが高いとして、返杯の自粛を呼び掛けている。一方、ネット上では自宅にいながらの楽しみとして、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」などを使った飲み会や「リレー動画」制作の動きが広がっている。
 
 「このシステムを使えば、感染リスクのない返杯もできる」と青年団メンバーが考案。9日夜の飲み会には団員ら10人が参加した。四万十町公式ウェブサイトに約20店掲載されている、テイクアウトのできる飲食店で各自料理を購入し、「返杯」は自分の好きな酒を杯やグラスに注いで行った。
 
 杯の酒を飲み干した後、パソコンの小型カメラに向かって隣の人に杯を渡すポーズを取る。画面上で隣にいる人がそれを受け取って飲むことを繰り返した。最後は田井一矢団長(46)から、後日オンライン飲み会を開く予定の四万十町の十和青年団に杯を回した。
 
 団員で四万十町職員の坂本仁さん(51)=四万十町七里甲=は「地域の消費を少しでも回復させる動きになれば。高知ならではのコミュニケーションである返杯で、ピンチをチャンスに変えよう」と提案している。(井上太郎)

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